投影変換(Project) (カバレッジ)
使用法
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このツールは、角度単位を使用する球面座標系(地理など)から距離単位を使用する平面座標系にデータセットを変換します。大多数のカバレッジ ツール、特に [ビルド(Build)] と [クリーン(Clean)] では、平面の二次元データセットを使用していることを前提としています。そのため、データセットが度(10 進)単位(DD、角度単位)の地理座標系である場合、[投影変換(Project)] ツールはそのデータセットを距離単位(メートルまたはフィート)の適切な投影座標系に投影します。
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カバレッジは、格納先の座標系に対する明示的な定義を維持できます。この定義を作成するには、[投影法の定義(Define Projection)] ツールを使用します。未定義の場合、その投影法は不明と表示されます。
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出力投影情報は、投影情報ファイルを使用するか、空の出力カバレッジから指定できます。投影情報ファイルには、入力と出力の投影定義が含まれている必要があります。投影情報ファイルを使用すると、データの PRJ ファイルに格納されている投影情報は無視されます。
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投影法に固有(NEWZEALAND_GRID など)でない場合、デフォルトは Clarke 1866 です。
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投影情報ファイルの拡張子が「.prj」であっても、出力ファイル名を投影情報ファイルと同じにしないでください。
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カバレッジを投影変換するとき、出力カバレッジを既存の空のカバレッジにできます。入力カバレッジの座標は、出力カバレッジの PRJ ファイルに定義されている座標系に投影されます。
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入力と出力の投影定義によっては、出力カバレッジを生成しているときに、入力カバレッジのアークを複数のセグメントにクリップする必要がある場合があります。これは、アークが水平線と接したり、中央子午線と反対の経線と交差したりする場合に発生します。
投影できない頂点がある場合、その前の頂点がアークの終点と解釈され、一部投影されたアークが出力に書き込まれます。投影できない頂点の先に投影できる頂点がある場合、アークが複数のアークに分割される可能性があります。この場合、出力は元の ID を維持するため、属性を再リンクすることができます。次の図では、アーク 2 と 3 がラインの投影中に水平線によってクリップされます。出力カバレッジは、アーク 2 を 1 つ、アーク 3 を 3 つ持ちます。このような場合、[投影変換(Project)] は、重複するユーザ ID を持つアークを作成します。
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入力カバレッジにリージョンが存在している場合、出力カバレッジのリージョンは予備のリージョンになります。[ビルド(Build)] ツールを使用してポリゴン トポロジを再作成すると、リージョン トポロジも再作成されます。
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詳細情報
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定義済みの地理座標系、投影座標系、および地理座標(測地基準系)変換の表については、「地図投影法の概要」をご参照ください。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_cover |
座標を変換するカバレッジ。 | Coverage |
out_cover |
座標が新しい座標系に変換された出力カバレッジ。出力カバレッジは存在していてもかまいませんが、空である必要があります。 | Coverage |
projection_file |
入力および出力投影パラメータを定義するテキスト ファイルの名前。 | File |
コードのサンプル
次のスタンドアロン スクリプトで、カバレッジを地理座標系から投影座標系に変換する方法を示します。
# Name: Project_Example.py
# Description: Projects a global coverage
# Requirements: ArcInfo Workstation
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
inCover = "worldgrat"
outCover = "C:/output/sinusoidcov"
projectionFile = "geo_to_sinusoidal.prj"
# Execute Project
arcpy.Project_arc(inCover, outCover, projectionFile)