ラベルの作成(Create Labels)(カバレッジ)の仕組み
多くの場合、[ラベルの作成(Create Labels)] ツールは、ポリゴンのラベル ポイントがないカバレッジにラベル ポイントを作成するために使用されます。
ID 基準値を使用したユーザ ID の割り当てという特殊なケースを以下にリストします。
指定した ID 基準値が負の場合、[ラベルの作成] で作成された新しいユーザ ID はすべて、指定した値から開始し、新しいラベル ポイントごとに 1 ずつ小さくなります。たとえば、値が -10 の場合、新しいラベル ポイントのユーザ ID は、-10、-11、-12 のようになります。
[ラベルの作成] は、新しいラベル ポイントに割り当てられるユーザ ID 番号が、既存のポリゴン ラベル ポイントですでに使用されているかどうかをチェックしません。そのため、指定する値によっては、同じユーザ ID が生成される可能性があります。重複するユーザ ID も使用可能ですが、できるだけ避けてください。たとえば、同じユーザ ID を持つ複数のポリゴンに、それぞれ異なる属性が設定されている可能性があります。
[ラベルの作成(Create Labels)] をカバレッジに実行すると、新しいラベル ポイントとそのユーザ ID が LAB ファイルに保存されます。ただし、カバレッジの PAT にある既存のユーザ ID は更新されません。つまり、[ラベルの作成] によって生成された新しいユーザ ID が、カバレッジ PAT 内に保存されている古いユーザ ID と一致しない状況が一時的に発生します。
古いユーザ ID と新しいユーザ ID を一致させるには、次の 2 つの方法のいずれかを使用します。1 つめの方法は、[ID の更新(Update IDs)] ツール(IDEdit)を使用して、ラベル ポイントのユーザ ID を変更し、PAT に保存されているユーザ ID と一致させます。2 つめの方法は、[ビルド(Build)] ツールを使用して、PAT 内に格納されたユーザ ID を、ラベル ポイントのユーザ ID と等しくなるように変更します。言い換えると、異なるユーザ ID が存在する場合、[ビルド(Build)] は LAB ファイル内の新しいユーザ ID を使用して、PAT 内の古いユーザ ID を上書きします。一方、IDEdit は PAT 内の古いユーザ ID を使用して、LAB ファイル内の新しいユーザ ID を上書きします。どちらか適切な方法を使用する必要があります。
以下に、いくつかの特殊なケースを説明します。
- 属性を持たないカバレッジに対してラベルを作成している場合、ID 基準値にゼロを使用して [ビルド(Build)] を実行します。
- すでに一意のユーザ ID が割り当てられ、属性が関連付けられているカバレッジの新しいラベル位置を作成する場合は、ID 基準値にゼロを使用し、[ID の更新(Update IDs)](IDEdit)を実行します。この方法を使用すれば、ポリゴンのユーザ ID を使用して関連ファイルに保存される追加属性が失われたり、混同されたりすることがありません。
- カバレッジ内の一部のポリゴンだけに新しいラベル位置を作成する場合は、既存のユーザ ID より大きい ID 基準値を指定します。この方法を使用すれば、ラベルのないポリゴンに対して生成された新しいラベル ポイントに一意の値が与えられます。[ビルド(Build)] を実行して、それらの新しいユーザ ID をラベルのないポリゴンに割り当てます。この場合、既存のすべてのユーザ ID とそのフィーチャ属性は維持されます。