ArcGIS Help 10.1 - ロケータのパッケージ化（Package Locator） (データ管理)

サマリ

ロケータまたはコンポジットロケータをパッケージ化して、1 つの *.gcpk 圧縮ファイルを作成します。

図

The folder structures of an unpacked locator package that contains a locator, and an unpacked composite locator package that contains the composite locator and its participating locators.

使用法

このツールは [ジオコーディング] ツールボックスに配置されます。使いやすさを考慮して、[データ管理] ツールボックスの [パッケージ] ツールセットにも、このツールのコピーが配置されます。
ツールを実行するには、入力ロケータに説明を追加する必要があります。概要とタグを追加するには、ArcCatalog でロケータの [説明] タブをクリックし、[編集] ボタンをクリックして、[アイテム説明] ウィンドウに情報を入力します。
このツールは無効なロケータを見つけると警告を出力します。無効なロケータはパッケージ化されません。
統合またはパッケージ化するロケータがコンポジットロケータで、[コンポジットロケータのみ: ArcSDE データベース内に含まれるロケータを参照するのではなくコピーする] オプションがオンの場合は、次のように処理されます。
- コンポジットロケータとすべての関連ロケータ（ArcSDE データベースのロケータを含む）が、統合フォルダにコピーされます。
- 各ロケータは、統合フォルダに作成された一意のフォルダにコピーされます。
統合またはパッケージ化するロケータがコンポジットロケータで、[コンポジットロケータのみ: ArcSDE データベース内に含まれるロケータを参照するのではなくコピーする] オプションがオフの場合は、次のように処理されます。
- コンポジットロケータと ArcSDE 以外の関連ロケータが、統合フォルダにコピーされます。
- ArcSDE データベースにある関連ロケータは統合フォルダにコピーされませんが、ArcSDE に格納されている関連ロケータの接続情報がコンポジットロケータに保存されます。
ロケータパッケージファイル（*.gcpk）は、他のユーザと共有したり、各自の ArcGIS Online アカウントに読み込むことができます。
パッケージの共有について
ロケータパッケージを解凍するには、*.gcpk ファイルを ArcMap にドラッグするか、*.gcpk ファイルを右クリックして [解凍] をクリックします。

[開く] を使用する場合、パッケージは次の格納場所にあるユーザプロファイルに抽出されます。
- XP - C:\Documents and Settings\username\My Documents\ArcGIS\Packages
- Vista および Windows 7 - C:\Users\username\My Documents\ArcGIS\Packages
かわりに、[パッケージの抽出（Extract Package）] ツールを使用して、出力フォルダを指定しても同じです。
ロケータパッケージの解凍について

構文

PackageLocator_management (In_locator, output_file, {copy_arcsde_locator}, {additional_files}, {summary}, {tags})

パラメータ	説明	データタイプ
In_locator	パッケージ化されるロケータまたはコンポジットロケータ。	Input address locator
output_file	出力ロケータパッケージ（*.gcpk）の名前と場所。	File
copy_arcsde_locator (オプション)	関連ロケータをコピーするか、これらのロケータの接続情報をコンポジットロケータに保存するかを指定します。このオプションはコンポジットロケータにのみ適用されます。 COPY_ARCSDE —ArcSDE 内のロケータを含め、すべての関連ロケータを統合フォルダまたはパッケージにコピーします。これがデフォルトです。 PRESERVE_ARCSDE — ArcSDE に格納されている関連ロケータの接続情報を、コンポジットロケータに保存します。	Boolean
additional_files (オプション)	ファイルをパッケージに追加します。.doc、.txt、*.pdf などの追加ファイルは、パッケージのコンテンツや目的に関する詳細を提供します。	File
summary (オプション)	サマリ情報をパッケージのプロパティに追加します。	String
tags (オプション)	タグ情報をパッケージのプロパティに追加します。カンマやセミコロンで区切ることで、複数のタグを追加できます。	String

コードのサンプル

PackageLocator（ロケータのパッケージ化）の例 1（Python ウィンドウ）

次の Python スクリプトは、Python ウィンドウから PackageLocator（ロケータのパッケージ化）ツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/MyData/Locators" 
arcpy.PackageLocator_geocoding('Atlanta_composite', 'Altanta_composite.gcpk', "COPY_ARCSDE", "#","Summary of package","tag1; tag2; tag3")

PackageLocator（ロケータのパッケージ化）の例 2（スタンドアロン Python スクリプト）

指定されたフォルダに存在するすべてのロケータを検索し、個別にロケータパッケージを作成します。

# Name: PackageLocatorEx.py
# Description:  Find all the locators that reside in a specified folder and create a locator package for each locator.


# import system modules
import os
import arcpy

from arcpy import env

# Set environment settings
env.overwriteOutput = True
env.workspace = "C:/MyData/Locators" 

# Loop through the workspace, find all the locators and create a locator package using the same name as the locator.
for loc in arcpy.ListFiles("*.loc"):
    print "Packaging " + loc
    arcpy.PackageLocator_geocoding(loc, os.path.splitext(loc)[0] + '.gcpk', "COPY_ARCSDE", "#","Summary of package","tag1; tag2; tag3")

環境

現在のワークスペース

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ○

ArcGIS for Desktop Standard: ○

ArcGIS for Desktop Advanced: ○

9/14/2013