ArcGIS Help 10.1 - データベースのバックアップとリカバリ

データベースのバックアップとはデータベースのコピーを指します。このコピーを使用して、データベースの障害または破壊があった場合にデータベースまたは個別のデータセットを復元します。

通常、企業のデータには非常に多くの時間、作業、および費用が投資されているため、ジオデータベースにテスト済みのリカバリ計画が設定されていることが重要になります。リカバリ計画にはデータベースのバックアップおよびテスト済みのリカバリの方法が含まれます。

バックアップとリカバリの方法は、状況に応じてカスタマイズする必要があります。使用するバックアップの種類、バックアップの保管場所、バックアップをいつ実行するか、復旧をいつどのように実行するかは、次の要因に左右される可能性があります。

データはどれくらい頻繁に変更されるか
ジオデータベースとその内容を編集する頻度が高ければ高いほど、バックアップをより頻繁に実行する必要があります。
組織にとってデータはどれくらい重要か
データはミッションクリティカルでしょうか。そうであれば、リカバリにかかる時間とリカバリされたデータが最新であることが重要となります。データの保持は法的に重要でしょうか。そうであれば、バックアップを社外に保管する必要がある場合もあります。
許容できるリカバリ時間はどれくらいか
すぐに必要なデータもあれば、緊急に必要にならないデータもあります。データベースのデータの量が多くない場合は、データベースのリカバリにかかる時間と、データを手動で再入力するのにかかる時間を比較してください。
許容できるダウンタイムはどれくらいか
これは、データをバックアップまたは復旧するために、データベースをオフラインにできるかどうかを左右します。データが 24 時間利用可能でなければならない場合は、ピーク時以外にバックアップを実行するスケジュールを立ててください。
データベースはどれくらい大きいか
これは、格納領域、場所、データベースのバックアップとリカバリにかかる時間を左右します。
操作しなければならないシステムリソースは何か
バックアップ用の（仮想的および物理的な）格納領域は十分でしょうか。データベースのミラーまたはコピーをセットアップすることは可能でしょうか。ユーザがデータベースに接続している状態で、ネットワーク経由でバックアップまたはリカバリ処理を実行することは可能でしょうか。社外のコンサルタントにデータベースのバックアップ、保管場所、リカバリを管理してもらう必要はあるでしょうか。
使用している DBMS の種類は何か
ほとんどの DBMS には、バックアップとリカバリを管理するための管理ユーティリティが含まれていますが、サードパーティのソフトウェア製品も多数用意されています。

各 DBMS でのバックアップの作成およびデータベースの復旧に関する情報については、次のトピックをご参照ください。

9/14/2013