ジオデータベースへのテーブルの登録
テーブルをジオデータベースに登録すると、次のジオデータベース システム テーブルにレコードが追加されます。
- GDB_ITEMS
- GDB_ITEMRELATIONSHIPS
- TABLE_REGISTRY(または sde_table_registry)
- COLUMN_REGISTRY(または sde_column_registry)
テーブルに空間列が含まれる場合は、次のジオデータベース システム テーブルにもレコードが追加されます。
- LAYERS(または sde_layers)
- GEOMETRY_COLUMNS(または sde_geometry_columns)
さらに、ジオデータベースにテーブルを登録すると、ObjectID フィールドがテーブルに追加されます。このフィールドには、一意の ID 番号を持つジオデータベースが設定されます。
テーブルをジオデータベースに登録し、そのテーブルにはすでに ObjectID フィールドがある場合、既存のフィールドを使用するか新しいフィールド ObjectID_1 を追加するかを選択できるダイアログ ボックスが表示されます。
既存のフィールドを使用する場合に、既存の値が一意でなければ、そのフィールドの値は 1 から始まる値で上書きされることに注意してください。既存のフィールドを使用する場合に、既存の値が一意であれば、次に ArcGIS によって挿入される値は既存の最大 ID 値 + 1 になります。たとえば、フィールドの既存の最大値が 204 なら、次に挿入される値は 205 になります。
ジオデータベースに登録した空間テーブル(フィーチャクラス)に、すでに ObjectID という名前のフィールドが含まれていた場合、ビジネス テーブルには自動的に ID フィールドが追加されます。この ID フィールドのデータ タイプは、ObjectID です。フィールドには、テーブル内の各レコードで一意な値が設定されます。これらの値は、ジオデータベースによって生成されます。
ジオデータベースに登録された空間テーブル内では、ObjectID データ タイプのフィールドを 1 つしか使用できないことに注意してください。
ジオデータベースに登録したテーブルで使用されるフィールドのデータ タイプは、ArcGIS のデータ タイプに対応している必要があります。対応していない場合、登録は失敗します。使用できるデータ タイプのリストについては、「ArcGIS でサポートされているデータ タイプ」をご参照ください。
ArcGIS for Desktop でテーブルをジオデータベースに登録するには、次の手順に従います。
- ArcMap を起動してカタログ ウィンドウを表示するか、ArcCatalog を起動します。
-
登録するテーブルが格納されているエンタープライズ ジオデータベースに接続します。
これで、カタログ ツリーの [Database Connections] ノードで、接続が確立されるようになります。必ずテーブルの所有者として接続してください。
- 登録するテーブルを右クリックし、[ジオデータベースに登録] をクリックします。
- すでに ObjectID フィールドがある非空間タイプを登録する場合は、既存のフィールドを使用するか新しいフィールドを作成するかを選択します。
- ダイアログ ボックスが表示されたら、必要とされる情報を入力します。
- [OK] をクリックして、テーブルを登録します。
テーブルをジオデータベースに登録すると、ジオデータベース機能(たとえば、テーブルにサブタイプを追加する機能、テーブルをリレーションシップ クラスに所属させる機能、テーブル内のフィールド用にドメインを定義する機能など)を使えるようになります。登録したテーブルが空間テーブル(フィーチャクラス)である場合は、そのテーブルをフィーチャ データセットに移動して、トポロジ、ネットワーク、テレイン、その他のフィーチャ データセットの機能を使用できます(ネットワーク データセット、テレイン、スケマティックなどの機能を使用するには、必要な ArcGIS のエクステンションをインストールして有効にする必要があります)。