中心フィーチャの算出(Central Feature) (空間統計)
図
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使用法
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データセット内の他のすべてのフィーチャに対する最短の累積距離に関連付けられたフィーチャが、最も中心に位置するフィーチャということになります。このフィーチャを選択して、新しく作成した出力フィーチャクラスにコピーします。
 累積距離は、[距離計算の方法] パラメータで指定した EUCLIDEAN_DISTANCE または MANHATTAN_DISTANCE を使用して測定されます。
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ユークリッドまたはマンハッタン距離に基づく計算では、距離を正確に計測するために投影変換されたデータが必要です。
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ライン フィーチャとポリゴン フィーチャの場合は、距離の計算にフィーチャの重心が使用されます。マルチポイント、ポリライン、または複数のパートを持つポリゴンの場合は、すべてのフィーチャ パートの加重平均中心を使用して重心が計算されます。加重は、ポイント フィーチャの場合は 1、ライン フィーチャの場合は長さ、ポリゴン フィーチャの場合は面積です。
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マップ レイヤを使用して、入力フィーチャクラスを指定できます。解析対象として指定したレイヤの中で何らかのフィーチャが選択されている場合、選択されているフィーチャだけが解析の対象となります。
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中心フィーチャを個別に算出するために、[ケース フィールド] を使用してフィーチャをグループ化します。[ケース フィールド] は、整数、日付、または文字列型を使用することができます。[ケース フィールド] が NULL 値のレコードは、分析から除外されます。
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セルフ ポテンシャルは、フィーチャとそれ自身の間の距離またはウェイトです。このウェイトはゼロであることが多いのですが、別の固定値や、フィーチャごとに異なる値を指定した方が良い場合もあります(たとえば、ポリゴン サイズに基づいて値を設定する場合などがあります)。
 
注意:シェープファイルを使用するときは、NULL 値を格納できないため、注意が必要です。シェープファイル以外の入力からシェープファイルを作成するツールまたはその他の方法では、NULL 値がゼロとして格納または解釈される場合があります。場合によっては、NULL 値はシェイプファイルに非常に大きな負の値として格納されます。この場合、予期せぬ結果に至ることがあります。詳細については、「ジオプロセシングでのシェープファイル出力の注意事項」をご参照ください。
構文
| パラメータ | 説明 | データ タイプ | 
Input_Feature_Class  | 
 最も中心に位置するフィーチャを特定するときの起点となるフィーチャの分布を含むフィーチャクラス。  | Feature Layer | 
Output_Feature_Class  | 
 入力フィーチャクラス内で最も中心に位置するフィーチャの格納先となるフィーチャクラス。  | Feature Class | 
Distance_Method  | 
 各フィーチャから隣接フィーチャまでの距離の計算方法を指定します。 
  | String | 
Weight_Field (オプション)  | 
 起点-終点距離マトリックス内の距離の加重に使用される数値フィールド。  | Field | 
Self_Potential_Weight_Field (オプション)  | 
 セルフ ポテンシャル(フィーチャとそれ自身の間の距離またはウェイト)を表すフィールド。  | Field | 
Case_Field (オプション)  | 
 中心フィーチャを個別に算出するためにフィーチャをグループ化する場合に使用するフィールド。ケース フィールドは、整数型、日付型、または文字列型です。  | Field | 
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、CentralFeature(中心フィーチャの算出)ツールを使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\data"
arcpy.CentralFeature_stats("coffee_shops.shp", "coffee_CENTRALFEATURE.shp", "EUCLIDEAN_DISTANCE", "NUM_EMP", "#", "#")
次のスタンドアロン Python スクリプトは、CentralFeature(中心フィーチャの算出)ツールを使用する方法を示しています。
# Measure geographic distribution characteristics of coffee house locations weighted by the number of employees
 
# Import system modules
import arcpy
 
# Local variables...
workspace = "C:/data"
input_FC = "coffee_shops.shp"
CF_output = "coffee_CENTRALFEATURE.shp"
MEAN_output = "coffee_MEANCENTER.shp"
MED_output = "coffee_MEDIANCENTER.shp"
weight_field = "NUM_EMP"
 
try:
    # Set the workspace to avoid having to type out full path names
    arcpy.env.workspace = workspace
 
    # Process: Central Feature...
    arcpy.CentralFeature_stats(input_FC, CF_output, "EUCLIDEAN_DISTANCE", weight_field, "#", "#")
 
    # Process: Mean Center...
    arcpy.MeanCenter_stats(input_FC, MEAN_output, weight_field, "#", "#")
    # Process: Median Center...
    arcpy.MedianCenter_stats(input_FC, MED_output, weight_field, "#", "#")
 
except:
    # If an error occurred when running the tool, print out the error message.
    print arcpy.GetMessages()
環境
- 出力データの座標系
 フィーチャ ジオメトリは、解析の前に、出力データの座標系に投影変換されます。
