テーブルへのデータの追加方法の概要
既存のテーブルへのデータの追加は、最新の完全な GIS を維持する上で重要な部分を占めています。ArcGIS ではいくつかの方法で簡単にデータをテーブルに追加できます。
ジオプロセシングを使用してデータを追加する
ジオプロセシングでは、ツールを使用して既存のフィールドを更新し、レコードを永続的にテーブルに追加し、フィールドを結合で動的にテーブルに追加できます。
[アペンド] ツール
このツールは、既存のデータセットに新しいフィーチャ、または複数のデータセットからその他のデータを追加するときに使用します。このツールは、ポイント フィーチャクラス、ライン フィーチャクラス、ポリゴン フィーチャクラス、テーブル、ラスタ、ラスタ カタログ、アノテーション フィーチャクラス、ディメンション フィーチャクラスを、同じタイプの既存のデータセットに追加できます。たとえば、複数のテーブルを既存のテーブルに追加したり、複数のラスタを既存のラスタ データセットに追加することはできますが、ライン フィーチャクラスをポイント フィーチャクラスに追加することはできません。
[フィールド演算] ツール
フィーチャクラス、フィーチャ レイヤ、ラスタ カタログのフィールドの値を計算します。
[フィールド演算] ツールは、既存のフィールドまたは新しく作成されたフィールドの更新に適しています。数字、テキスト、日付値を演算し、フィールドに入れることができます。コード ブロックを使用すると、高度の演算を実行するスクリプトを記述できます。
[テーブル結合] ツール
[テーブル結合] ツールは、結合テーブルからフィールドをベース テーブルに追加します。
一般に、結合する両方のテーブルに存在するフィールドの値に基づいて、データ テーブルをレイヤに結合します。フィールドの名前は同じでなくてもかまいませんが、データ タイプは同じでなければなりません。つまり、数値どうし、文字列どうしを結合します。結合は、ArcMap のレイヤを右クリックしてアクセスする [結合] ダイアログ ボックス、または [テーブル結合(Add Join)] ツールを使用して実行できます。
結合されたテーブルを作成するときには、結合テーブルから追加されるフィールドはベース テーブルに永続的に追加されません。結合を削除して、追加されたフィールドを削除することができます。
結合を使用してデータを追加する
ジオプロセシングを使用して結合を作成する必要はありません。ArcMap の [テーブル結合] ダイアログ ボックスを使用して、結合を作成することができます。[テーブル結合] ダイアログ ボックスまたはジオプロセシング ツールのどちらを使用しても、作成された結合の振舞いはまったく同じです。結合フィールドがベース テーブル(またはターゲット テーブル)に追加され、追加されたフィールドはフィールド演算やデータのラベリング、シンボル化、クエリに使用できます。
編集でデータを追加する
ArcMap では、データを編集して既存の属性を更新したり、新しいデータを作成することができます。レイヤまたはテーブルの属性テーブルで、または [属性] ウィンドウを使用して属性を編集できます。
属性テーブル
属性テーブルを開いたときのテーブルのデフォルト表示は読み取り専用です。ただし、編集セッションを開始すると、テーブルのセル内の属性を手動で編集できるようになります。属性テーブル内を編集しているときに、テーブルの最後に空白行が追加され、新しいデータをテーブルに追加できます。
属性テーブル内で自動化された編集を行うには、[フィールド演算] または [ジオメトリ演算] ツールを使用してテーブルを更新します。 これらのツールは編集セッションの外で使用できますが、編集セッション中でない場合は演算を元に戻すことができません。
[属性] ウィンドウ
[属性] ウィンドウでは、選択したフィーチャの属性を表示し、編集できます。[属性] ウィンドウを開くには、[エディタ] ツールバーの [属性] ボタン をクリックします。