トラック マネージャとの選択セットの転送

希望する選択セットの実行に標準的な ArcGIS の選択を使用する方が簡単であることがわかった場合、トラック マネージャではその選択セットを取得する方法を提供します。同様に、アクティブな一連のトラッキング フィーチャをトラック マネージャから転送して、ジオプロセシング ツールやその他の ArcGIS 機能に対する入力として使用することができます。

マップの選択セットの取得

トラック マネージャ内でトラックやフィーチャをアクティブにすると、トラック マネージャ内のみでトラックベースの分析を実行できるので便利です。ただし、属性や場所の高度なクエリの中には、ArcGIS で提供される多数の他の選択ツールを使用した方が、作業対象にする一連のトラックやフィーチャを正確に取得しやすい場合があります。このため、トラック マネージャには、標準的な選択セットをトラック マネージャに転送する方法として、[マップの選択を取得] ボタンがあります。

トラック マネージャから選択セットを取得するときに、注意する必要がある事柄がいくつかあります。まず、取得できるのはトラッキング フィーチャだけです。一般に、標準的な選択セットには、多くの異なる種類のフィーチャが含まれています。トラック マネージャではトラッキング レイヤのトラッキング フィーチャのみが認識されます。したがって、選択セットのトラッキング フィーチャのみが取得されます。

次に、標準的な ArcGIS の選択セットにはフィーチャのみが含まれ、トラックの概念は含まれていません。トラック マネージャで選択セットを取得するときは、選択セット内のすべてのトラッキング フィーチャとともに、それらに含まれているトラックもアクティブにします。実行する分析の種類によっては、アクティブなフィーチャのみ、またはアクティブなトラックのみに関心があることもあります。選択セットを取得すると、両方が取得されます。

ヒントヒント:

選択セットをトラック マネージャに転送またはトラック マネージャから転送するときは、トラックおよびフィーチャのハイライト モードを有効にすると、転送されるものがマップ上で視覚的に表現されるので便利です。

マップ上でトラッキング フィーチャを選択

マップ上でトラック マネージャから一連のアクティブなフィーチャを選択し、他の ArcGIS 機能に対する入力として使えるようにしたい場合があります。たとえば、トラック マネージャ内でアクティブにしたフィーチャ(およびトラック)の大きな集まりがあり、このフィーチャに対してジオプロセシング ツールを実行すると便利であることに気付いたとします。標準的な ArcGIS の選択セット内で同じフィーチャ セットを再び選択しなくても済むように、トラック マネージャには [マップでトラッキング フィーチャを選択] ボタンがあります。このボタンにより、現在アクティブな一連のフィーチャが標準的な ArcGIS の選択セットに自動的に転送されます。

トラック マネージャからトラッキング フィーチャを選択するときに、注意する必要がある事柄がいくつかあります。トラック マネージャには一連のアクティブなトラックとトラッキング フィーチャが含まれていますが、標準的な ArcGIS の選択セットにはフィーチャしか含まれていません。したがって、選択されるのはフィーチャのみであることを知っておくことが重要です。

トラック マネージャ以外で ArcGIS の機能を使用して一連のトラック全体を処理する場合は、トラック マネージャ内のアクティブなトラックからすべてのフィーチャを選択してから [マップでトラッキング フィーチャを選択] ボタンをクリックすることが望まれます。このためには、[フィーチャ] パネルの [すべて] ボタンを使用します。

選択モード

トラック マネージャでは、ArcGIS の標準選択と同様に、選択セットを転送するための対話的なモードが提供されます。次の 3 つのモードが提供されています。

これらの選択モードは、転送先に適用されることに注意してください。たとえば、トラック マネージャからフィーチャを取得している場合は、トラック マネージャ内のアクティブなフィーチャに対して適用されます。マップ上でトラッキング フィーチャを選択している場合は、標準の ArcGIS の選択セットに適用されます。

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9/14/2013