モザイク データセットの表示で使用されるモザイク手法の変更

モザイク データセットから表示されるモザイク画像は、多数の入力ラスタから作成でき、これらの入力ラスタはオーバーラップしていることがよくあります。これらの入力ラスタからモザイク画像を作成する方法は、モザイク手法によって定義されます。たとえば、[属性による] 手法を使用すると、属性フィールドの値を使用して画像が並べ替えられ、[中心に最も近い] を使用すると、表示の中心に最も近い画像がモザイクの最上部の画像として配置されます。さらに、モザイク オペレータを使用することにより、重なり合うセルの表示方法として、ブレンドの選択などを定義することができます。

モザイク データセットをデータ ソースとして表示し、他者の利便性のために変更したくない場合は、[イメージ] レイヤからモザイク手法を変更します。この場合は、影響を受けるのは自分の表示のみで、モザイク データセットの表示やアクセスを行う他者に永続的な影響を与えることはありません。

モザイク手法はモザイク データセット プロパティの一部として定義されますが、すべての手法を利用できるとは限りません。モザイク手法には次のものがあります。

モザイク手法で [属性による] に設定した日付フィールドを使用するときは、次の形式の 1 つを使用してベース値を入力する必要があります。

モザイク手法の [観測点に最も近い] を使用するときは、アプリケーションに観測点コントローラを追加する必要があります。手順については、「観測点ウィンドウの使用」をご参照ください。

モザイク オペレータには次のものがあります。

[モザイク] タブの [リセット] ボタンはモザイク手法の設定をデフォルトに変更します。

一般に、モザイク画像は次のプロセスで作成されます。

  1. 空間検索により、候補となる画像が指定されます。
  2. 現在の縮尺が、候補画像の最小および最大のピクセル値と比較されます。
  3. 適切な画像が選択され、モザイク手法に従って並べ替えられます(ソート順序は昇順または降順を選択できます)。
  4. 重なり合う領域の表示方法がモザイク オペレータによって決定されます。
モザイク手法の [ラスタをロック] が指定されている場合は、上記の最初にある 2 つのステップは使用されません。

手順:
  1. ArcMap の場合は、コンテンツ ウィンドウでモザイク データセット レイヤを展開し、[イメージ] レイヤを右クリックしてから [プロパティ] をクリックします。

    ArcGlobe の場合は、モザイク データセット レイヤを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [モザイク] タブをクリックします。
  3. [モザイク手法] のドロップダウン矢印をクリックし、手法を選択します。
    • [By Attribute(属性による)] を選択した場合は、フィールドとベース値を指定できます。
    • [Lock Raster(ラスタをロック)] を選択した場合は、モザイク データセットがロックされるラスタ ID 値を指定できます。
  4. 必要に応じて、[昇順で並べ替え] をオフにします。

    これにより、並べ替えの順序が逆になります。

  5. 必要に応じて、[モザイクの順序付け(Mosaic Ordering)] のドロップダウン矢印をクリックし、別の順序付け方法を選択します。

関連トピック

9/14/2013