クラス確率の詳細
[クラス確率(Class Probability)] ツールはマルチバンド ラスタを出力します。入力シグネチャ ファイルのクラスまたはクラスタごとに、1 つのバンドが存在します。各バンドは、セルがそのクラスに属する確率を格納します。これは、分類の実行後にクラスをマージするときに役立ちます。
分類の一部のエリアで、割り当てられているクラスの確率が高くない場合は、混合クラスを示している可能性があります。これはたとえば、あるエリアが森林に分類されているにもかかわらず、クラス確率バンドによると、そのエリアが森林クラスに属する確率が 55% しかない場合などです。そのエリアが草原クラスに属する確率は 40% であることが分かっています。明らかに、このエリアは森林クラスにも草原クラスにも属しません。これはおそらく森林と草原の混合クラスです。[クラス確率(Class Probability)] ツールで作成したクラス確率に対して、分類の結果をチェックすることをお勧めします。
例
次の例は、標高、傾斜角、土地クラス、土壌タイプのラスタを含むマルチバンド ラスタに対してツールを実行した結果を示しています。このラスタがカバーするエリアを 3 つの農作物クラスに分割するために、シグネチャ ファイルを作成しました。[クラス確率(Class Probability)] ツールを使用して、3 バンドのマルチバンド ラスタを作成します。
- [クラス確率(Class Probability)] ツール ダイアログで使用する設定:
入力ラスタ バンド: envir_mbr
入力シグネチャ ファイル:crop3.gsg
出力マルチバンド ラスタ: cropprob
最大出力値: {default}
事前確率加重: EQUAL
入力事前確率ファイル: {default}
マルチバンドの各バンドが、そのタイプの農作物の適切性を示しています。