キャッシュ マップ サービスの使用

キャッシュされたマップ サービスを ArcMap で描画する場合、適切なマップ範囲やマップ縮尺などのプロパティを含んだサーバ リクエストが作成されます。ArcGIS for Server は、この情報を使用して、どのレンダリング済みのキャッシュ画像を ArcMap に返送するかを決定します。

サーバはマップ表示を再計算しません。その代わりに、事前に処理されサーバに格納された、適切なマップ縮尺のタイルを取得するだけです。サーバは、表示に必要な画像のみを適切な画面解像度で送信します。

ヒント:

キャッシュ マップ サービスは、特定のマップ縮尺で作成されます。キャッシュ サービスの縮尺は、サービス レイヤの [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [ソース] タブにリストされます。ArcGIS for Desktop では、これらの特定の縮尺に制限されることはありません。使用したい縮尺にズームすることができます。ただし、サーバで新しい画像が作成されないため、ArcMap はキャッシュされている縮尺のうち、最も近い縮尺のキャッシュ画像を表示します。

現在のビューに最適な縮尺にジャンプするには、サービス レイヤを右クリックし、[最近隣キャッシュの縮尺に拡大] をクリックします。

キャッシュ縮尺についての情報の取得

ArcMap に追加したマップ サービスの [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [ソース] タブには、マップ キャッシュ プロパティのマップ縮尺情報がリストされます。

マップのナビゲート

画面移動、ズーム、およびナビゲートを行うと、ArcMap での表示縮尺に最も近い縮尺のキャッシュ画像が ArcMap に表示されます。

[高度な設定] タブ

キャッシュ サービス レイヤでは、[高度な設定] タブのオプションが制限されます。

• キャッシュ サービス レイヤの背景色以外の色は透明にできません。
• キャッシュ マップ サービスの画像タイプは、サービスの作成者によって設定されます。サービスのユーザがイメージ形式を変更することはできません。
• キャッシュ サービスが PNG32 形式である場合は、背景を不透明にできません。JPEG 形式のキャッシュ サービスでは、背景は常に不透明になります。

透過表示をレイヤ全体に追加できます。透過表示を追加すると、レイヤの下に隠れているマップ フィーチャを表示することができます。透過表示を追加できるのは、サービス レイヤ全体に限られます。サブレイヤに追加することはできません。