ArcMap 10.1 の新機能 - 基本操作

座標系

ArcGIS ソフトウェア全体には、空間参照の表示、選択、作成、および変更が行えるダイアログやウィンドウが多くあります。従来は、これらの場所に、さまざまなワークフローが存在する場合がありました。10.1 では、空間参照を操作する手段は、1 つにまとめられました。

座標系の指定の詳細

空間参照の選択

指定された範囲([現在の表示範囲]、[フィーチャのアウトライン]、[選択グラフィックスのアウトライン]、または [カスタム表示範囲])に基づいて空間参照のリストをフィルタリングするために、空間フィルタを設定する機能が追加されました。

名前または既知の ID(ファクトリ コードとも呼ぶ)で検索するには、テキスト入力ボックスを使用します。この検索文字列には、複数の単語をスペースで区切って指定することができます。フォルダ名、空間参照名、またはファクトリ コードに基づいてフィルタリングが実行されます。入力ボックスに、現在の検索文字列が表示されます。

空間フィルタと検索文字列は、お互いのフィルタリング結果を絞り込みます。たとえば、投影座標系に対してテキスト フィルタを実行し、次に現在の範囲に絞り込む空間フィルタを実行した場合、現在の範囲の投影座標系が返されます。

測地基準系変換

2 つの地理座標系間で正しい変換を行うには、地理座標変換または測地基準系変換を実行する必要があります。 10.1 では、ユーザ インタフェースでの複合的な測地基準系変換がサポートされるようになりました。データに対して地理座標系変換を指定するには、[座標変換] ボタンをクリックして目的の変換を選択するか、カスタムまたは複合的な変換を作成します。ArcMap では座標変換は自動選択されません。2 つの地理座標系間に適用可能な座標変換がいくつも存在することがよくあるからです。10.1 では、ドロップダウン リストに表示される座標変換は、レイヤの範囲にマッチするものからソートされています。

ドット密度レンダラ

10.1 では、ドット密度レンダラが拡張されました。これによってドット密度を維持する方法を指定できるようになり、ドットのランダム配置のためのシードも指定できるようになりました。

ドット表現を指定すると、マップの操作中にドット密度を維持できるようになります。ドット密度を維持すると、縮尺を変更したときにもマップの視覚的印象を保つことができます。密度を維持するには、2 つのオプションがあります。

配置を固定しないでドットを表示することを指定した場合、マップを更新するたびにドットはランダムに配置されます。このオプションを使用している場合、配置の [シード] を設定できます。[シード] は、乱数ジェネレータを初期化する整数です。同じ番号を選択すると、データが同じである限り、ドットの配置も同じになります。

ドット密度レイヤの使用についての詳細

サービス レイヤの著作権

ArcGIS Server またはサードパーティのタイル サービス レイヤ(Bing Maps など)の著作権が使用可能です。そのため、印刷またはエクスポートされたマップにそれらを表示することができます。データ ビューでサービス レイヤを操作するときに、データ フレームの右下隅にアイコンが表示されます。Bing Maps を操作している場合、マップの左下隅に Bing のロゴが表示されます。このロゴは、恒久的に Bing Maps の画像に含まれます。このロゴを削除することはできません。

[サービス レイヤの著作権] アイコン

このアイコンをクリックすると別のウィンドウが開き、現在データ フレームでオンになっているサービス レイヤの著作権がすべて表示されます。

データ フレームをエクスポートするか、レイアウト ビューに切り替えると、アイコンはサービス レイヤの著作権のリアライズされたテキストに置き換わります。このテキストを移動または変更することはできません。ただし、このテキストを、[サービス レイヤの著作権]ダイナミック テキスト エレメントで置き換えることを選択できます。これは、メイン メニューの [挿入] [ダイナミック テキスト] から選択できます。このダイナミック テキスト エレメントの使用を開始すると、リアライズされたテキストはデータ フレームに表示されなくなります。他のダイナミック テキスト エレメントに対する操作と同様に [サービス レイヤの著作権] のダイナミック テキスト エレメントを操作して、適宜、位置を合わせ、サイズを変更し、テキスト シンボルを変更することができます。

シンボルとスタイル

ピクチャ シンボル

マーカー シンボル、ライン シンボル、および塗りつぶしシンボルで使用されるピクチャ シンボルは、現在、*.png、*.jpg、*.jpeg、*.gif の各ファイル タイプをサポートしています。

マップの分析

潜在的な表示パフォーマンス問題のリストを生成してマップを分析すると、ArcMap ドキュメントの描画パフォーマンスを改善するのに役立ちます。

マップの分析の詳細

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9/14/2013