ホストされたタイル マップ サービス
ファイルを Esri のクラウドにアップロードし、それらのファイルをサービスとしてホストさせると、ユーザ個人のサーバをインストールしなくても大規模なデータセットを Web 対応にすることができます。ホスト サービスを公開するために特別なソフトウェアをインストールする必要はありません。必要なのは ArcGIS Online へのサブスクリプションだけです。
タイル マップ サービスは、描画済みのマップ画像、つまりタイルのコレクションを使った、大規模データセットの高速表示をサポートします。これらのタイルは、データがアップロードされた後にサーバ上に作成され、保存されます。
タイル マップ サービスは操作レイヤ用の地理コンテキストを提供します。たとえば、近傍の道路に関するタイル マップ サービスを含めれば、フィーチャ サービス レイヤ内で道路標識を視覚的に参照できるようになります。イメージ タイルは描画済みであるため、編集することはできません。
ホストされたタイル マップ サービスの公開は、視覚化のために Web 上にマップを公開する必要があるが、ユーザ独自の GIS サーバがない場合に役立ちます。ユーザ所有の GIS サーバをパブリックにできない場合に、特定のマップをインターネット ユーザと共有する場合にも便利です。
ArcGIS 10.1 for Desktop からの公開
タイル マップ サービスを ArcGIS Online で公開するには、ArcMap 10.1 を使用する必要があります。ホストされたタイル マップ サービスとしてマップを公開すると、そのマップがパッケージ化されて ArcGIS Online サーバへアップロードされ、それらのサーバ上でタイルが生成されます。
処理時間
一般的に、タイルを特定のマップ向けに生成する時間は、キャッシュされるマップの空間範囲、マップ内のレイヤ数、およびマップの処理時におけるシステムの負荷に基づいています。システムは、負荷が増加するにつれて(コンピュータを追加することで)自動的に拡張できるように設計されています。ただし、システムの負荷が大幅に増加した場合は、ラグが発生する可能性があります。
クラウドで稼動しているマップ キャッシュ システムは、並行で描画される空間範囲にマップを分割します。データが多くの範囲を含む場合は、すべてのプロセスが完了するまでに数分から数時間かかる場合があります。プロセスは非同期です。つまり、最初の公開が実行された場所から ArcMap セッションを閉じた場合でも、キャッシュ プロセスは継続されます。
生成されたタイル マップ サービスは、Web または後から開始した別の ArcMap セッションから使用することができます。
サービスへのアクセス
データが公開されたら、データの URL を取得して、ArcGIS.com マップ ビューアや他のクライアントでデータを開いたり、Web サイトを通じてデータの詳細を編集したりできます。ホスト サービスは、[マイ コンテンツ] ページに、[マップ サービス] と [サービス定義] という 2 つの個別のアイテムとして一覧表示されます。サービス定義は、マップ、マップのデータ、およびサービスの公開方法に関する詳細が含まれる圧縮ファイルです。サービス定義は、ArcGIS 10.1 for Server がインストールされているコンピュータに転送して公開することができます。