サポートされるアイテム タイプ
ユーザが操作できる基本的なアイテムは、マップ、データ レイヤ、データ ファイル、アプリケーション、およびツールの 5 種類です。Esri のクラウドでは、Esri や世界中の地方自治体および機関を含む GIS コミュニティが公開している数十万におよぶ Web マップ、マップ レイヤ、Web アプリケーションなどのアイテムを見つけることができます。このコンテンツを使用して、マップの作成、ユーザ独自のサイトへの埋め込み、データ ファイルのダウンロード、および住所ロケータや他のツールを使用したユーザ独自のアプリケーションの開発ができます。サイト上のアイテムを共有したり、フィーチャの大規模なコレクションおよびマップ タイルを Web で使用できるようにし、それらを Esri のクラウドで安全にホストして、共有したい場合だけ共有したりすることもできます。
アイテムには静的アイテムと動的アイテムがあります。静的アイテムは変化せず、Web ブラウザで表示する前に Web に対応させる必要があります。動的アイテムは Web ブラウザで表示でき、情報が更新されると自動的に変化します。たとえば、動的な交通量マップは、交通情報が数分ごとに更新されるため、マップを表示するたびに異なる道路災害が表示されます。動的アイテムは、ライブ アイテムとしても知られています。次のリストでは、静的アイテムがグレーのアイコン( など)、動的アイテムが色付きのアイコン( など)で表示されています。
マップ
マップは有益な情報を視覚的に表現したものです。マップには通常、ベースマップ、データ レイヤ、範囲、および凡例が含まれています。Web 上にある対話型マップには、ズーム、画面移動、地名検索、ブックマークなどのナビゲーション ツールも含まれます。これらのマップでは、道路地図から衛星画像へ変更するなど、ユーザがベースマップを変更できます。最も魅力的なマップは、地理空間におけるトレンドとパターンを説明するものです。たとえば、これらのマップでは、人々が家を購入する場所、海面温度が変化している場所、夏季に象の群れが移動する場所などについて説明できます。マップを作成する際は、伝えたいことを最もよく示すデータをオーバーレイします。たとえば、地形ベースマップを選択し、ビジネス データ(利用可能な材木の場所など)のレイヤと参照情報(境界やラベルなど)のレイヤを追加できます。これらのマップは、データをただ表示しているのではなく、意図した目的を説明するための情報を共有しています。
ArcGIS Online 内に存在するマップは、標準的な Web ブラウザ、モバイル デバイスのアプリケーション、またはデスクトップ マップ ビューアで開いて使用できる対話型リソースです。Web マップは、構成可能なテンプレートまたは開発者 API を使用して作成されたアプリケーション内のコンポーネントとして使用することもできます。Web マップはサービスおよびファイルからデータ レイヤを使用して構築され、特定のメッセージを通信したり、特定のマップ ベースの機能を提供したりすることができます。
Web マップは ArcGIS Online 内で最も一般的な種類のマップです。Web マップは、Esri のクラウド内で共有されるデータ アイテムを参照するとともに、マップに直接追加されたフィーチャや外部から参照されているレイヤも保持します。一部の Web マップには一連のスライドが含まれ、それぞれのスライドは関連付けられたテキストおよびグラフィックスとともにマップへの特定のビューを表示します。これらはプレゼンテーションとして知られています。その他の種類のマップには、マップ パッケージなど、ArcGIS アプリケーションで開くことができるマップが含まれます。
サポートされているマップの種類
- Web マップ
- CityEngine ウェブ シーン(*.3ws)
- マップ パッケージ(*.mpk)
- ArcMap ドキュメント(*.mxd、*.msd)
- ArcGlobe ドキュメント(*.3dd)
- ArcScene ドキュメント(*.sxd)
- ArcReader ドキュメント(*.pmf)
- ArcGIS Explorer ドキュメント(*.nmf)
- タイル パッケージ(*.tpk)
データ レイヤ
データ レイヤは、境界線や過去の火災範囲など、Web マップおよびアプリケーションで使用される情報の特定のコレクションです。データ レイヤは、GIS サーバ上でホストして Esri のクラウドに登録したり、Esri のクラウドで直接ホストしたり、マップまたはアプリケーション内で外部から参照したりすることができます。データ レイヤは Web マップおよびアプリケーション内で直接利用できます。データ レイヤには、フィーチャ レイヤとマップ レイヤの 2 種類があります。
フィーチャ レイヤ
フィーチャ レイヤは地理フィーチャのコレクションです。コレクション内の各フィーチャには、位置、プロパティ セット、マップ シンボル、およびポップアップ ウィンドウが含まれています。編集の操作性を向上させるために、フィーチャ レイヤでは、フィーチャにクエリを実行し、テンプレートを使用してフィーチャをリアルタイムに編集することができます。フィーチャ レイヤはユーザのコンテンツの一部として管理したり、Web マップまたはアプリケーションで参照したりすることができます。一部のフィーチャ レイヤのコンテンツはダウンロードできます。
サポートされているフィーチャ レイヤの種類
- フィーチャ サービス(ArcGIS for Server から提供されるか、ArcGIS Online でホストされる)
- KML(*.kml および *.kmz)
- OGC WMS
GeoRSS はフィーチャ レイヤとして Web マップに追加できます。GeoRSS をアイテムとして ArcGIS Online に追加することはできません。
マップ レイヤ
マップ レイヤは、位置および縮尺別に分類されたレンダリング済みのマップ カートグラフィのコレクションです。マップ レイヤはダイナミックにするか、またはタイルセットとしてキャッシュすることができます。
ダイナミック マップ レイヤは、レイヤからリクエストされると、マップ画像を生成します。マップをナビゲートするたびに、新しいマップ画像が表示されます。ダイナミック マップ レイヤにはイメージ サービスが含まれています。イメージ サービスは、本質的にはセルのグリッドであるラスタ データをベースとしています。ラスタは、衛星用センサでキャプチャされた画像および他の情報の格納によく使用されます。
タイルセットは、テレイン データ、画像、シンボル表示されたマップ フィーチャ、およびラベルを組み合わせた、整理済みのラスタ マップ キャッシュのコレクションです。タイルセットは、特定の地理範囲、投影法、および精度に対して作成され、描画済みのマップ タイルのコレクションを使用して複雑なマップの高速な表示をサポートします。これらのマップ レイヤは、データのアップロード後にサーバに作成および格納され、Web マップに地理情報を付与するベースマップに適しています。
マップ レイヤはユーザのコンテンツの一部として管理したり、Web マップまたはアプリケーションで参照したりすることができます。
サポートされているマップ レイヤの種類
- マップ サービス (ダイナミックであるか、ArcGIS for Server から提供されるタイルセット、または ArcGIS Online でホストされるタイルセット)
- イメージ サービス
- レイヤ ファイル(*.lyr)
- ArcGIS Explorer レイヤ(*.nmc)
タイル レイヤと OGC WMTS はマップ レイヤとして Web マップに追加できます。これらをアイテムとして ArcGIS Online に追加することはできません。
データ ファイル
データ ファイルは、システム内で保存、管理、および共有できるが、レイヤとして Web マップに追加するには、事前に Web で使用できるようにする必要がある特定の情報のコレクション(顧客リストなど)です。一部の小さなファイルは、データを直接マップ上にインポートすることで自動的に Web で使用できるようになります。たとえば、*.csv ファイルを Web マップ上にドラッグ アンド ドロップすることができ、このデータはフィーチャ レイヤとしてマップ内に埋め込まれます。公開者ロールまたは管理者ロールを持つ組織向けアカウントでは、ファイルをホストされたサービスとして ArcGIS Online に公開することで、大きなデータセットを Web で有効化できます。
サポートされているデータ ファイルの種類
- カンマ区切りの値のファイル(*.csv)
- シェープファイル(*.zip)
- サービス定義(*.sd)
- ドキュメント リンク(URL)
- レイヤ パッケージ(*.lpk)
- ArcGIS Windows Mobile パッケージ(*.wmpk)
- マップ テンプレート(*.zip)
- デスクトップ アプリケーション テンプレート(*.zip)
- ArcGIS Explorer アプリケーション構成(*.ncgf)
- サンプル コード(*.zip)
- ワークフロー パッケージ(*.wpk)
- Microsoft Office ファイル(*.doc、*.docx、*.ppt、*.pptx、*.vsd、*.xls、*.xlsx)ArcGIS Online に追加するには、組織向けアカウントが必要です。
- 画像ファイル(*.jpg、*.jpeg、*.png、*.tif、*.tiff)ArcGIS Online に追加するには、組織向けアカウントが必要です。
- Portable Document Format(*.pdf)ArcGIS Online に追加するには、組織向けアカウントが必要です。
GPS ファイル(*.gpx)および区切りテキスト ファイル(*.txt)は Web マップにインポートできます。これらを ArcGIS Online に追加することはできません。
アプリケーション
アプリケーションとは、投票所のモバイル アプリケーションや北極の氷の流れを示す Web アプリケーションなど、特定の使用用途を対象にマップ、データ、およびツールを組み合わせたものです。アプリケーションは標準のテンプレートを元に作成でき、Web マップや他のプロパティを使用して構成され、API を利用して開発されます。通常、アプリケーションは、Web マップの情報を基に構築され、付加的なアプリケーション固有の構成およびカスタマイズによって補完されます。アプリケーションはユーザのコンテンツの一部としてホストしたり、個別に管理してシステムに登録したりすることができます。アプリケーションにはアドインが含まれます。アドインとは、デスクトップ アプリケーションのプラグインとして、カスタム タスクを完了するための補完機能を提供するカスタマイズ ファイルです。
サポートされているアプリケーションの種類
- Web アプリケーション
- モバイル アプリケーション
- 操作ビュー
- Operations Dashboard アドイン(*.opdashboardaddin)
- ArcGIS Desktop アドイン(*.esriaddin)
- ArcGIS Explorer アドイン(*.eaz)
ツール
ツールは、マップまたはアプリケーション内で場所の検索やジオデータベースへのアクセスなどの機能を実行します。
サポートされているツールの種類
- ArcGIS Server ジオコード サービス
- ArcGIS Server ネットワーク解析サービス
- ArcGIS Server ジオプロセシング サービス
- ジオプロセシング サンプル(*.zip)
- ArcGIS Server ジオデータ サービス
- ArcGIS ジオメトリ サービス
- ロケータ パッケージ(*.gcpk)
- ジオプロセシング パッケージ(*.gpk)