BDS レイヤ
BDS レイヤとは
BDS(*.bds)は、Business Analyst データ ソースを表すファイル拡張子です。BDS レイヤは、Business Analyst でのみ使用されるカスタム ArcGIS フィーチャクラスです。技術的には、BDS レイヤは次のようなメリットを提供する、XML をラッピングしたレイヤです。
- 属性テーブルのフィールド ヘッダーにおいて、最大 10 桁の文字コード名をバイパスし、わかりやすいエイリアス名を使用することができます。テーブル フィールドの名前に関する制限は引き続き適用されます。詳細については、ここをクリックしてください。
以下に、コード名と BDS エイリアス名の例を示します。
10 桁のコード名
BDS レイヤに表示されるエイリアス名
TOTPOP_CY
2013 Total Population
FEM0_CY
2013 Female Population 0–4
POPGRWCYFY
2013-2018 Annual Compound Growth Rate: Population
X9001_X
Entertainment/Recreation: Tot
- データをどのように商圏およびレポートに集計するかを決定できます。集計オプションの詳細については、「カスタム データ(BDS)の設定」をご参照ください。
- 既存の BDS レイヤにデータを結合できます。これは、たとえば郵便番号別の売上高を保有している場合に便利です。Business Analyst で提供されている郵便番号に、郵便番号別の売上高を ID 単位に結合できます。レイヤに他の人口統計フィールドを含めて、データ集計設定とわかりやすいフィールド見出しを維持することもできます。この結合により、通常の ArcGIS テーブルの制限を上回るフィールド数を属性テーブルで使用できます。
- カスタム計算フィールドを作成できます。たとえば、[0–4 Ages Population(0 ~ 4 歳の人口)] フィールドと [5–9 Ages Population(5 ~ 9 歳の人口)] フィールドを結合して、[0–9 Ages Population(0 ~ 9 歳の人口)] フィールドを作成することができます。Business Analyst の人口統計レイヤは読み取り専用の FGDB(File Geo Database)形式のため、BDS レイヤは読み取り専用レイヤを修正することなく、これらのカスタム計算を実行できます。
- レポートのカスタマイズ、データの追加、顧客の調査を含む Business Analyst ウィザード全体で BDS レイヤを表示および使用できます。多くのウィザードは、製品に付属している BDS 人口統計レイヤを参照しています。新しい BDS レイヤを作成すると、他のレイヤと同じリストに表示されます。*.bds ファイル拡張子が表示されます。
- 任意の Esri Business Analyst 製品スイートで使用できます。たとえば、Business Analyst Desktop で作成した任意の BDS レイヤを、Business Analyst Server データセットの UserData フォルダにアップロードできます。ArcCatalog の BDS レイヤ名を右クリックし、[アップロード] を選択して、アップロード先と設定を指定します。
フィールド名またはテーブル名の文字の一部は、ArcGIS および [カスタム データ(BDS)のセットアップ] ではサポートされていません。この一部の文字には、スペース、ハイフン(x-coord などの単語に含まれる)、括弧、および他の特殊文字が含まれます。これらの制限により、ArcGIS を最大限のデータ タイプの種類で動作させることができます。
次に、推奨事項をいくつか示します。
- 英数文字列またはアンダースコア(_)のみを使用します。
- フィールド名やテーブル名をアンダースコア(_)や数字から始めないでください。
- フィールド名にこれらの文字が含まれている場合は、区切りテキスト ファイルのフィールド名を編集して、サポートされていない文字を削除する必要があります。
- フィールド名およびテーブル名の長さの制限は、基となる DBMS(データベース管理システム)に依存します。固有の DBMS の名前に関する制限については、DBMS のマニュアルをご参照ください。dBASE フィールド名の長さは最大 10 文字で、テーブル名の長さに制限はありません。
5/20/2014