マップの投影法の決定

マップを作成するために使用する投影法に関する情報を確認するには、その凡例を見ます。マップの凡例には、投影法の名前が示され、そのパラメータが与えられていることがあります。たとえば、ランベルト正角円錐図法、標準緯線 34°02' N および 35°28' N、投影原点 118° W、33°30' N などです。または、California Coordinate System zone 5 や State Plane Coordinate System zone 3376 のように座標系とゾーン番号が示されていることもあります。

使用されている回転楕円体を知っておくことも、特に大縮尺図の場合には重要になります。米国の標準は Clarke 1866(NAD27)でしたが、今は GRS80(NAD83)になっています。回転楕円体は、古い State Plane マップでは Clarke 1866、もっと新しいマップでは GRS80 が使用されているなど、座標系に固有の場合があります。

次に示すのは、USGS 7.5 分の地形マップのマップ投影情報の例です。

ほとんどのマップの余白には、地球表面上の場所を参照する 1 つまたは複数の座標セットが記されています。USGS 7.5 分の地形シリーズのマップには、マップの投影法、ユニバーサル横メルカトル メートル、および緯度経度という 3 種類の座標が示されています。下の例は、USGS 7.5 分の地形図の経緯線に沿って、3 種類の異なる座標系と投影情報を表示しています。

USGS 7.5 地形クリップ
USGS 7.5 地形クリップ

複数の座標系を含む小縮尺マップの場合は、さらに考慮すべきことがあります。次の図に示すように、どのマップ投影法を使用しても、その投影法によって異なる歪みが地球に生じます。したがって、同じ座標値のラインでも曲率が違う可能性があります。

地理対横
地理対横

その点を考えれば、マップ上の経緯線の交点を使用することが最善の方法になります。両側の座標をつなぐためにマップを横切る直線を引くのとは対照的に、経緯線は曲線で表されます。これは、大縮尺図ではそれほど懸念する必要のないことです。メルカトルなどの円筒図法の赤道は問題になりません。

関連トピック

5/10/2014