モザイク データセット プロパティの設定(Set Mosaic Dataset Properties) (データ管理)
サマリ
モザイク データセットのプロパティを設定します。これらのプロパティの多くは、モザイク データセットを表示するときに使用されるデフォルトの設定や、イメージ サービスとして公開したモザイク データセットの使用方法を定義します。
使用法
現在のモザイク データセット プロパティは、[モザイク データセット プロパティ] ウィンドウの [デフォルト] タブにあります。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_mosaic_dataset |
プロパティを設定するモザイク データセット。 | Mosaic Layer |
rows_maximum_imagesize (オプション) |
各要求でモザイク データセットによって生成される、モザイク画像のロウの最大数を設定します。 [リクエストの最大画像サイズの行] および [リクエストの最大画像サイズの列] の値を大きくすると、モザイクの処理時間が長くなります。ただし、非常に大きくて高解像度のプロットを印刷する場合は、この数値を大きくすることをお勧めします。この数値が小さすぎると、画像が表示されない場合があります。たとえば、この数値を 10 に変更すると、画像を表示するための表示ウィンドウの寸法はわずか 10 ピクセル(またはそれ以下)になります。 | Long |
columns_maximum_imagesize (オプション) |
各要求でモザイク データセットによって生成される、モザイク画像のカラムの最大数を設定します。 [リクエストの最大画像サイズの行] および [リクエストの最大画像サイズの列] の値を大きくすると、モザイクの処理時間が長くなります。ただし、非常に大きくて高解像度のプロットを印刷する場合は、この数値を大きくすることをお勧めします。この数値が小さすぎると、画像が表示されない場合があります。たとえば、この数値を 10 に変更すると、画像を表示するための表示ウィンドウの寸法はわずか 10 ピクセル(またはそれ以下)になります。 | Long |
allowed_compressions [allowed_compressions,...] (オプション) |
モザイク データセットの [許可される送信圧縮] プロパティを設定します。モザイク画像をコンピュータからディスプレイ(またはサーバからクライアントに)送信する際に使用する圧縮方法を定義します。
| String |
default_compression_type (オプション) |
デフォルトの圧縮タイプを設定します。デフォルトの圧縮は、allowed_compressions リストに指定するか、モザイク データセットの [許可される圧縮方法] プロパティに設定しておく必要があります。 | String |
JPEG_quality (オプション) |
JPEG 圧縮を使用する場合の圧縮品質を設定します。圧縮品質は 1 ~ 100 の範囲です。値が大きいほど画像の品質は高くなりますが、圧縮率は低下します。 | Long |
LERC_Tolerance (オプション) |
LERC 圧縮方法を使用する場合、LERC 許容値を指定します。許容値は、1 ピクセルあたりに適用可能な最大エラー値を示します(画像の平均ではありません)。この値は、モザイク データセットの単位で指定します。たとえば、エラーが 10 cm でモザイク データセットがメートル単位である場合は、「0.1」と入力します。 LERC は、ピクセル深度が高いデータ(浮動小数点、32 ビット、16 ビット、12 ビットのデータなど)にお勧めの効率的な非可逆圧縮方法です。LERC は、LZ77 に比べ、浮動小数点データの圧縮率に優れ(5 ~ 10 倍)、圧縮速度も速くなります(5 ~ 10 倍)。整数データの圧縮率も向上します。 整数データを使用し、指定された誤差の限界値が 0.99 以下の場合、LERC は可逆圧縮とみなされます。 | Double |
resampling_type (オプション) |
モザイク画像を表示する際のデフォルトのリサンプリング方法を設定します。
| String |
clip_to_footprints (オプション) |
各ラスタの範囲をフットプリントに制限するか、ラスタ全体を使用してモザイク画像を作成するかを指定します。多くの場合、ラスタとフットプリントは同じですが、これらが異なる場合はラスタをクリップするかどうかを指定できます。
| Boolean |
footprints_may_contain_nodata (オプション) | モザイク データセットのフットプリントに NoData のピクセルが含まれるかどうかを指定します。
| Boolean |
clip_to_boundary (オプション) |
モザイク データセットの画像を境界線でクリップするか、モザイク画像全体を表示するかを指定します。多くの場合、境界線はモザイク データセット全体を表しますが、データセットの一部を除外するように変更できます。
| Boolean |
color_correction (オプション) |
モザイク データセットに対して設定されているカラー補正を有効にするかどうかを選択します。
| Boolean |
allowed_mensuration_capabilities [allowed_mensuration_capability,...] (オプション) |
このモザイク データセットで許可する計測機能を選択します。
| String |
default_mensuration_capabilities (オプション) |
このモザイク データセットのデフォルトの計測機能を選択します。デフォルトは [allowed_mensuration_capabilities] パラメータ リストに設定するか、モザイク データセットの [計測機能] プロパティに設定しておく必要があります。 | String |
allowed_mosaic_methods [allowed_mosaic_method,...] (オプション) |
このモザイク データセットで許可するモザイク手法を選択します。モザイク画像は多数の入力ラスタから作成できます。モザイク手法は、モザイク データセット内の異なるラスタからモザイク画像を作成する方法を定義します。
| String |
default_mosaic_method (オプション) |
このモザイク データセットのデフォルトのモザイク手法を選択します。デフォルトは allowed_mosaic_methods パラメータ リストに設定するか、モザイク データセットの [許可されるモザイク手法] プロパティに設定しておく必要があります。 | String |
order_field (オプション) |
[属性による] モザイク手法を使用してラスタを並べ替えるときに使用する、デフォルトのフィールドを選択します。属性テーブル内でタイプがメタデータおよび整数として定義されているフィールドが、リスト表示されます。このリストには次のフィールドが含まれます(これら以外のフィールドが含まれる場合もあります)。
数値または日付フィールドでは、[ベース順序] パラメータを設定する必要があります。 [属性による] モザイク手法が許可されていない場合、このパラメータは必要ありません。 | String |
order_base (オプション) | 画像は、この値との差に基づいて、または属性テーブルの [順序フィールド] のその他の値に基づいて並べ替えられます。 日付属性を使用する場合、次のいずれかの形式で指定する必要があります。
[allowed_mosaic_method] パラメータで [属性による] を指定する場合のみ、このパラメータを指定する必要があります。 | String |
sorting_order (オプション) |
ラスタを昇順と降順のどちらで並べ替えるかを選択します。
[allowed_mosaic_method] パラメータで [属性による] を指定する場合のみ、このパラメータを指定する必要があります。 | Boolean |
mosaic_operator (オプション) |
オーバーラップするセルの解決に使用するモザイク オペレータを選択します。
| String |
blend_width (オプション) |
[モザイク オペレータ] で [BLEND] を指定するときに使用するピクセル単位の距離を(表示縮尺で)定義します。 | Long |
view_point_x (オプション) | 表示の中心を計算する際に使用する X オフセットを定義します。この値は、モザイク データセットの空間参照系の単位で計算されます。 この値は、[許可されるモザイク手法] に [観測点] を指定するときのみに使用されます。 | Double |
view_point_y (オプション) | 表示の中心を計算する際に使用する Y オフセットを定義します。この値は、モザイク データセットの空間参照系の単位で計算されます。 この値は、[許可されるモザイク手法] に [観測点] を指定するときのみに使用されます。 | Double |
max_num_per_mosaic (オプション) |
モザイク画像の作成に使用できるラスタの最大数。 | Long |
cell_size_tolerance (オプション) |
許容値ファクタは 0.0 以上である必要があります。 ファクタが 0.1 の場合、ピクセル(セル)サイズを使用するツールおよび操作において、最小のピクセル サイズより 10 パーセント大きいすべての LowPS 値が同一であるとみなされます。 | Double |
cell_size (オプション) | セル サイズ テンプレートとしてレイヤを選択するか、実際のセル サイズを指定します。セル サイズを指定する場合は、正方形のセル サイズでは 1 つの値を使用し、長方形のセル サイズでは X および Y 値を使用します。 | Cell Size XY |
metadata_level (オプション) |
モザイク データセットを公開するときに、サーバからクライアントに公開するメタデータのレベルを選択します。
| String |
transmission_fields [transmission_field,...] (オプション) |
ユーザがアクセスできるフィールドを選択します。このリストには、デフォルトではモザイク データセットの属性テーブルに追加されないフィールドも含めることができます。デフォルトでは、次のフィールドがリストに含まれます。
| String |
use_time (オプション) |
モザイク データセットを時間対応にするかどうかを指定します。時間を有効にする場合は、開始および終了フィールドと、日時形式を指定する必要があります。
| Boolean |
start_time_field (オプション) |
開始時間として使用する属性テーブルのフィールド。 | String |
end_time_field (オプション) |
終了時間として使用する属性テーブルのフィールド。 | String |
time_format (オプション) |
時間フィールドの形式。
| String |
geographic_transform [geographic_transform,...] (オプション) |
このモザイク データセットに関連付ける地理座標系変換を選択します。 | String |
max_num_of_download_items (オプション) |
1 回のリクエストでダウンロードできるアイテムの最大数を選択します。 | Long |
max_num_of_records_returned (オプション) |
1 回のリクエストで返される最大レコード数を選択します。 | Long |
data_source_type (オプション) |
モザイク データセットのデータ ソース タイプを選択します。
| String |
minimum_pixel_contribution (オプション) |
モザイク データセットをモザイク データセットで使用するときに十分有意であるとみなせるために必要な最小ピクセル数を選択します。 このプロパティを使用することで、モザイク データセットは、有意な数のピクセルが使用されていないラスタ アイテムをスキップすることができます。このようなモザイク データセット アイテムをスキップすると、計算や表示を実行するときにモザイク データセットのパフォーマンスが向上します。これは、ほんのわずかなピクセルしか使用されていないラスタが多数重なり合っている場合に特に便利です。 | Long |
コードのサンプル
以下は、SetMosaicDatasetProperties(モザイク データセット プロパティの設定)を実行する Python サンプルです。
import arcpy
arcpy.SetMosaicDatasetProperties_management(
"c:/workspace/mdproperties.gdb/md", cell_size="0.2", metadata_level="BASIC",
transmission_fields="NAME;MINPS;MAXPS;GROUPNAME;PRODUCTNAME;ZORDER;YEARS;YEARE",
use_time="ENABLED", start_time_field="YEARS", end_time_field="YEARE",
time_format="YYYYMM", geographic_transform=
"NAD_1983_HARN_To_WGS_1984_2", max_num_of_download_items="10",
max_num_of_records_returned="500", source_type="GENERIC",
minimum_pixel_contribution="50")
以下は、SetMosaicDatasetProperties(モザイク データセット プロパティの設定)を実行する Python スクリプト サンプルです。
#Set mosaic dataset imagery properties group
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/Workspace"
arcpy.SetMosaicDatasetProperties_management(
"mdproperties.gdb/md", "525340", "3909809", "None;JPEG", "JPEG",
"85", "0.5", "CUBIC", "CLIP", "FOOTPRINTS_MAY_CONTAIN_NODATA",
"NOT_CLIP", "APPLY", "Base-Top Height;Top-Top Shadow Height",
"Base-Top Height")