ArcGIS Help 10.2 - 住所の検索について

住所ロケータを ArcMap に読み込んで住所の検索に使用することができます。ArcGIS では、MGRS（Military Grid Reference System）ロケータや ArcGIS Online のジオコードサービスなど、いくつかのロケータがデフォルトで自動的に読み込まれます。そのため、自分で住所ロケータを作成および設定しなくても、ジオコーディングをすぐに開始することができます。

注意:

住所を検索するために ArcMap ドキュメントに参照データを追加する必要はありませんが、追加しておくと、住所ロケータによって返される位置の評価に役立つ視覚的な基準を得ることができます。

ArcMap の [ジオコーディング] ツールバーでは、住所ロケータの選択、住所の検索、マップ上での場所の表示を行うためのシンプルなユーザインタフェースが提供されます。

ArcGIS Online ジオコードサービスを表示しているジオコーディングツールバー

住所が見つからない場合は、ツールチップに「住所が見つかりません。」と表示されます。住所を一致または不一致にする方法に関する詳細を確認するには、[検索] ダイアログボックスを使用します。こちらの方が、見つかった候補に関する詳しい情報が表示されるためです。[検索] ダイアログボックスでは、複数の候補を確認して、正しく一致するものを選択できます。ジオコーディングオプションを変更して、返される候補の数を変更することもできます。

430 University Ave のようなストリート住所や、S Cherry Ave & Wycliff Pl のような交差点に基づく住所の検索に加えて、これ以外のタイプの場所を検索することもできます。以下のセクションでは、そのような場所のタイプを説明するとともに、その他のオプションも示します。

単一行入力

ArcGIS の現在のリリースを使用して作成した住所ロケータでは、このトピックの 2 つめのスクリーンキャプチャ（上記）に示したような単一行形式の住所の入力がサポートされます。単一行の住所入力は、[ジオコーディング] ツールバーと [検索] ダイアログボックスで使用することができます。ツールバーと [検索] ダイアログボックスのどちらを使用する場合でも、フィールドを区切るために必要に応じてカンマを使用します。

レガシー:

ArcGIS 10 よりも前のリリースで作成された住所ロケータを使用する場合は、住所フィールドとゾーンフィールドをカンマで区切る必要があります。さらに、[検索] ダイアログボックスで単一行入力を行うことはできません。

交差点住所での場所検索

検索に使用するロケータに道路がラインフィーチャとして含まれている場合は、道路の交差点を検索することができます。入力する 2 つの道路名は、[住所ロケータのプロパティ] ダイアログボックスの指定に従って、アンパサンド（&）やアットマーク記号（@）などの交点コネクタで区切る必要があります。

交点コネクタの設定の詳細

道路の交差点の検索の詳細

注意:

すべてのロケータが交差点の照合をサポートしているわけではありません。[住所ロケータのプロパティ] ダイアログボックスの [ロケータについて] セクションにある [交点のサポート] プロパティは、ロケータが交差点の照合をサポートしているかどうかを示します。

空間オフセット

住所が見つかった位置からオフセットした距離と方向にポイント位置を表示したい場合は、住所に空間オフセットを追加することができます。空間オフセットは、「[距離] [単位] [方向] from [住所]」の形で示すことができます。たとえば、住所が「150 Linden Ave NE」であれば、「500 feet NW from 150 Linden Ave NE」のようになります。この例以外に数多くの単位や方向の値を使用することができます。さらに、方向を指定する代わりに、「200 yards bearing 70 from [住所]」のように方位度を入力することもできます。