バージョン非対応編集を実行するための ArcMap 編集セッションの設定
デフォルトでは、ArcMap の編集セッションは、バージョン対応の編集を実行するように設定されています。つまり、バージョン対応登録されたデータだけを編集できます。
バージョン非対応データにバージョン非対応編集を実行するには、まず [編集オプション] ダイアログ ボックスの [バージョニング] タブでオプションを設定する必要があります。基本的には、[データベースのバージョンを編集(元に戻す、やり直し操作を許可)] をオフにしてバージョン対応編集を無効にする必要があります。
デフォルトでは、[編集後に変更内容を自動的に保存] チェックボックスがオンになっています。
このチェックボックスをオフにした場合は、手動で保存を実行して、データベースとのトランザクションを完了する必要があります。
また、このチェックボックスがオフの場合、データとの同期を試みるランタイム アプリケーションはすべて、編集セッションが保存されるまでその同期がブロックされます。
編集の開始後、編集セッションが開いている間は、編集セッションのタイプを変更することはできません。後でバージョン対応編集を実行する必要がある場合は、バージョン非対応編集セッションを閉じ、[データベースのバージョンを編集(元に戻す、やり直し操作を許可)] オプションを再度オンにして、バージョン対応編集セッションを開始する必要があります。
バージョン非対応編集セッションを開始すると、マップ内のすべてのデータ ソースがバージョン対応登録されているか、またはバージョン対応登録されていないデータ ソースを変更する権限がないために編集できないことを示すエラー メッセージが表示されることがあります。その場合は、ArcMap に実際にバージョン非対応データセットが存在すること、バージョン非対応データセットを編集する権限を持っていること、およびバージョン非対応データセットがバージョン対応登録されている別のデータセットとのリレーションシップに参加していないことを確認してください。
- [エディタ] ツールバーがまだ開いていない場合は、メイン メニューの [カスタマイズ] をクリックし、[ツールバー] をポイントして [エディタ] をクリックします。
- [エディタ] ツールバーの[エディタ] ドロップダウン メニューをクリックします。
- [オプション] をクリックします。
- [バージョニング] タブをクリックします。
- [データベースのバージョンを編集(元に戻す、やり直し操作を許可)] チェックボックスをオフにします。
- [OK] をクリックします。
バージョン非対応編集セッション中にフィーチャを作成する必要があり、フィールドに NOT NULL または UNIQUE の値制約がある場合、フィーチャ作成時にこれらの制約が満たされる必要があります。「制約のあるバージョン非対応データの編集」をご参照ください。