エラー 000192:サブ レイヤに無効な値です。

「エラー 000192: サブ レイヤに無効な値です。」は、[ロケーションの追加(Add Locations)] ツールを実行しようとして、[サブ レイヤ] パラメータに入力された値が存在しない(またはスペリングが違う)ときに表示されます。この問題の解決は、通常はサブレイヤの正しい名前をパラメータ値に再入力するだけです。しかし、元は ArcGIS の外国語バージョンを使用して作成したジオプロセシング モデルを実行しようとしたときに、エラー 000192 が表示されることもあります。

よくあるのは、外国語で作成されたジオプロセシング モデルでツールを呼び出して解析レイヤを作成し、次に [ロケーションの追加(Add Locations)] を呼び出して、解析レイヤにネットワーク解析オブジェクトを入力する場合です。モデルは外国語バージョンの ArcGIS で作成されているため、[ロケーションの追加(Add Locations)] ツールでは、その外国語の名前が付いているサブレイヤがあることが期待されます。しかし、モデルは別の言語バージョンの ArcGIS で実行されるため、出力サブレイヤには、現在の ArcGIS アプリケーションの言語に一致する、翻訳された名前が付いています。これにより、エラー 000192 が発生します。

たとえば、英語バージョンの ArcGIS を使っている人が、ルート解析レイヤを作成し、ストップを読み込み、ルートを解決するジオプロセシング モデルを作成したとします。このモデルは、[ルート レイヤの作成(Make Route Layer)]、[ロケーションの追加(Add Locations)]、[解析の実行(Solve)] という 3 つのジオプロセシング ツールを呼び出します。

ModelBuilder でのジオプロセシング モデル

[ルート レイヤの作成(Make Route Layer)] ツールでは、出力ルート解析レイヤの名前が定義されるため、そのサブレイヤは英語で定義されます(Stops、Routes、Point Barriers など)。[ロケーションの追加(Add Locations)] ツールは、ネットワーク ロケーションを Stops という名前のサブレイヤに読み込むように設定されます。このモデルは、英語バージョンの ArcGIS であればエラーなしで機能します。しかし、スペイン語バージョンの ArcGIS で実行すると、[ルート レイヤの作成(Make Route Layer)] ツールによって、ルート解析レイヤとそのさまざまなサブレイヤが、Stops ではなく Paradas、Routes ではなく Rutas のように、スペイン語の名前で作成されます。そのため、[ロケーションの追加(Add Locations)] ツールは「Stops」を見つけることができず、エラー 000192 が表示されます。

エラーの解決

このエラーを回避または解決する方法としては、ジオプロセシング モデルを編集して、[ロケーションの追加(Add Locations)] ツールの sub_layer パラメータをモデル パラメータとして公開します。次の図は、ModelBuilder でこの処理を行ったときの様子を示しています。

[ロケーションの追加(Add Locations)] のサブレイヤをツール パラメータとして公開
以下の手順は、この処理を行う方法を説明しています。

手順:
  1. ArcMap のカタログ ウィンドウで、エラーが発生したジオプロセシング モデルを右クリックし、[開く] を選択します。

    ModelBuilder のダイアログ ボックスが開きます。

  2. モデル ダイアグラムの [ロケーションの追加(Add Locations)] ツールを右クリックし、[変数の作成] [パラメータから] [サブ レイヤ] の順に選択します。

    パラメータがダイアグラムに追加され、[ロケーションの追加(Add Locations)] ツールにリンクされます。

  3. ダイアグラムに新しく追加されたパラメータを右クリックし、[モデル パラメータ] を選択します。

    モデル ダイアグラムで、このパラメータの近くに大文字の P が追加されます。この P は、このパラメータがツール ダイアログ ボックスでパラメータとして公開されることを示します。

  4. モデルで使用される他のすべての [ロケーションの追加(Add Locations)] ツールについて、上記 2 つの手順を繰り返します。
  5. ModelBuilder のダイアログ ボックスを閉じます。

    [モデルの保存] ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. [はい] をクリックして変更内容を保存します。

このジオプロセシング モデルを次に実行したときには、モデルのダイアログ ボックスに [サブ レイヤ] パラメータがドロップダウン リストとして表示されます。(モデルに複数の [ロケーションの追加(Add Locations)] ツールがある場合は、複数の [サブ レイヤ] パラメータが表示されます。)

モデルが元は外国語バージョンの ArcGIS で作成されていると、このドロップダウン リストで選択するサブレイヤの名前がその外国語で表示されます。また、モデル パラメータの横にエラー アイコンが表示されます。ドロップダウン リストをクリックし、このサブレイヤの翻訳された名前を選択します。たとえば、スペイン語バージョンの ArcMap を使用し、英語バージョンの ArcMap で作成されたモデルがある場合は、[サブ レイヤ] ドロップダウン リストに Stops(英語)が表示されます。この代わりに [Paradas](スペイン語)を選択する必要があります。

5/28/2014