ローカル関数

ローカル機能を使用して、ピクセルごとに、ビット演算、条件付き演算、論理演算、算術演算、および統計演算を実行できます。演算の種類に応じて、1 個、2 個、3 個、または n 個の入力ラスタが必要になります。一部の条件付き関数と論理関数では、いくつかのローカル関数を一緒に重ねる必要があることがあります。

この関数に対する入力は次のとおりです。

入力

ローカル関数で使用できる複数の入力が存在します。ローカル関数は、1 つのバンドに対してのみ動作します。複数のバンド ラスタが存在する場合、バンド抽出関数を使用して、ローカル関数で使用されるバンドを指定します。

ラスタをディスクから追加

ディスク上に存在するラスタを追加します。ラスタ データセット、モザイク データセット、およびラスタ プロダクトを追加できます。

関数チェーンの追加

入力として、関数チェーンを追加します。

スカラーの追加

スカラー値を追加します。スカラー値は、数値である必要があります。

選択した入力に参照を追加

選択したラスタまたは選択した関数チェーン入力の参照コピーを追加します。参照ラスタまたは関数チェーンでの変更は、この参照コピーに反映されます。

これは、同じ参照入力を使用する可能性があるローカル関数を多数作成する場合に役立ちます。

選択した入力のコピーを追加

選択した関数チェーン入力の静的コピーを追加します。コピーされた関数チェーンでの変更は、この静的コピーには反映されません。

これは、関数チェーン内で、わずかな違いがある類似したローカル関数を多数作成する場合に役立ちます。

演算

演算は、指定された関数を入力ラスタに対して実行します。選択した演算と必要な入力数が、[演算] 情報ボックスに表示されます。

ビット演算

Bitwise And

2 つの入力ラスタのバイナリ値に対してビット単位の論理積演算を行います。

Bitwise Left Shift

2 つの入力ラスタのバイナリ値に対してビット単位の左シフト演算を行います。

Bitwise Not

1 つの入力ラスタのバイナリ値に対してビット単位の論理否定(補数)演算を行います。

Bitwise Or

2 つの入力ラスタのバイナリ値に対してビット単位の論理和演算を行います。

Bitwise Right Shift

2 つの入力ラスタのバイナリ値に対してビット単位の右シフト演算を行います。

Bitwise XOr

2 つの入力ラスタのバイナリ値に対してビット単位の排他的論理和演算を行います。

セル統計

Majority

入力の最頻値(最も頻繁に発生する値)を求めます。

Maximum

入力の最大値を求めます。

Mean

入力の平均値を計算します。

Median

入力の中央値を計算します。

Minimum

入力の最小値を求めます。

Minority

入力の最少頻値(発生する数が最も少ない値)を求めます。

Range

入力の範囲(最大値と最小値の差)を計算します。

Standard Deviation

入力の標準偏差を計算します。

Sum

入力の合計値(すべての値の合計)を計算します。

Variety

入力の種類(個別値の数)を計算します。

Majority (Ignore NoData)

入力の最頻値(最も頻繁に発生する値)を求めます。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Maximum (Ignore NoData)

入力の最大値を求めます。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Mean (Ignore NoData)

入力の平均値を計算します。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Median (Ignore NoData)

入力の中央値を計算します。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Minimum (Ignore NoData)

入力の最小値を求めます。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Minority (Ignore NoData)

入力の最少頻値(発生する数が最も少ない値)を求めます。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Range (Ignore NoData)

入力の範囲(最大値と最小値の差)を計算します。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Standard Deviation (Ignore NoData)

入力の標準偏差を計算します。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Sum (Ignore NoData)

入力の合計値(すべての値の合計)を計算します。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

Variety (Ignore NoData)

入力の種類(個別値の数)を計算します。

統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。

条件

Con

条件付き演算 If、Then、Else を実行します。Con 演算子を使用する場合、通常は、2 つ以上のローカル関数を一緒に連結する必要があります。その場合、1 番目のローカル関数で条件を指定します。2 番目のローカル関数は、その条件を使用して True と False の出力を決定する Con 演算子になります。

Set NULL

[Set Null] は、指定した条件に基づいて指定のセル位置を NoData に設定します。条件評価が True の場合は NoData、False の場合は別のラスタで指定した値を返します。

論理演算

Boolean And

2 つの入力ラスタのセル値に対してブール型の論理積演算を行います。

両方の入力値が true(0 以外)の場合には、出力値は 1 になります。片方または両方の入力値が false(0)の場合には、出力値は 0 になります。

Boolean Not

1 つの入力ラスタのセル値に対してブール型の論理否定(補数)演算を行います。

入力値が true(0 以外)の場合には、出力値は 0 になります。入力値が false(0)の場合には、出力値は 1 になります。

Boolean Or

2 つの入力ラスタのセル値に対してブール型の論理和演算を行います。

片方または両方の入力値が true(0 以外)の場合には、出力値は 1 になります。両方の入力値が false(0)の場合には、出力値は 0 になります。

Boolean XOr

2 つの入力ラスタのセル値に対してブール型の排他的論理和演算を行います。

片方の入力値が true(0 以外)でもう片方の入力値が false(0)の場合には、出力値は 1 になります。両方の入力値が true(0 以外)または false(0)の場合には、出力値は 0 になります。

Equal To

2 つの入力値に対してセル単位での関係等価演算を実行します。

1 つ目のラスタが 2 つ目のラスタと等しい値を持つ場合には、セル値として 1 を返し、等しくない場合には 0 を返します。

Greater Than

2 つの入力値に対してセル単位で、[より大きい] 関係演算を実行します。

1 つ目のラスタが 2 つ目のラスタより大きい場合にはセル値に 1 を返し、そうではない場合には 0 を返します。

Greater Than Equal

2 つの入力値に対してセル値単位で、[以上] 演算を実行します。

1 つ目のラスタが 2 つ目のラスタより大きい、または 2 つ目のラスタと等しい場合にはセル値に 1 を返し、どちらでもない場合には 0 を返します。

Is Null

入力ラスタの値が NoData であるかどうかをセルごとに判別します。

入力値が NoData の場合は 1、そうでないセルには 0 を返します。

Less Than

2 つの入力値に対してセル値単位で、[より小さい] 関係演算を実行します。

1 つ目のラスタが 2 つ目のラスタより小さい場合にはセル値に 1 を返し、そうではない場合には 0 を返します。

Less Than Equal

2 つの入力値に対してセル単位で、[以下] 関係演算を実行します。

1 つ目のラスタが 2 つ目のラスタより小さいか、または 2 つ目のラスタと等しい場合にはセル値として 1 を返し、どちらでもない場合には 0 を返します。

Not Equal

2 つの入力値に対してセルごとに関係不等価演算を実行します。

最初のラスタが 2 番目のラスタと等しくない場合にはセル値に 1 を返し、等しい場合には 0 を返します。

算術演算

Abs

ラスタのセルの絶対値を計算します。

Divide

2 つのラスタの値をセル単位で除算します。

Exp

ラスタ内のセル値の底が e の指数を計算します。

Exp10

ラスタ内のセル値の底が 10 の指数を計算します。

Exp2

ラスタ内のセル値の底が 2 の指数を計算します。

Float

ラスタの各セル値を浮動小数点表現に変換します。

Int

ラスタのセル値を、小数点以下を切り捨てて整数値に変換します。

Ln

ラスタ内のセル値の自然対数(底が e)を計算します。

Log10

ラスタ内のセル値の底が 10 の対数を計算します。

Log2

ラスタ内のセル値の底が 2 の対数を計算します。

Minus

セル単位で、1 つ目の入力ラスタの値から 2 つ目の入力ラスタの値を減算します。

Mod

セルごとに最初のラスタを 2 番目のラスタで除算したときの余り(モジュロ)を算出します。

Negate

セルごとに入力ラスタのセル値の符号を変更(-1 で乗算)します。

Plus

2 つのラスタの値をセル単位で加算します。

Power

ラスタ内のセル値をもう 1 つのラスタにある値で累乗します。

Round Down

ラスタ内の各セルで、負の方向に最近接の整数値を返して、浮動小数点として表現します。

Round Up

ラスタ内の各セルで、正の方向に最近接の整数値を返して、浮動小数点として表現します。

Square

ラスタのセル値の二乗を計算します。

Square Root

ラスタのセル値の平方根を計算します。

Times

2 つのラスタの値をセル単位で乗算します。

三角関数

ACos

ラスタのセル値の逆余弦を計算します。

ACosH

ラスタのセル値の逆双曲線余弦を計算します。

ASin

ラスタのセル値の逆正弦を計算します。

ASinH

ラスタのセル値の逆双曲線正弦を計算します。

ATan

ラスタのセル値の逆正接を計算します。

ATan2

ラスタ内のセル値の逆正接(X、Y に基づく)を計算します。

ATanH

ラスタのセル値の逆双曲線正接を計算します。

Cos

ラスタのセル値の余弦を計算します。

CosH

ラスタのセルの双曲線余弦を計算します。

Sin

ラスタのセル値の正弦を計算します。

SinH

ラスタのセル値の双曲線正弦を計算します。

Tan

ラスタのセル値の正接を計算します。

TanH

ラスタのセル値の双曲線正接を計算します。

セル サイズと範囲

出力ラスタで使用するセル サイズを選択します。すべての入力セル サイズが同じである場合、すべてのオプションは同じ結果を生成します。

セル サイズ

First

入力ラスタの最初のセル サイズを使用します。これはデフォルト設定です。

Last

入力ラスタの最後のセル サイズを使用します。

Max

すべての入力ラスタのうちの最大セル サイズを使用します。

Mean

すべての入力ラスタの平均セル サイズを使用します。

Min

すべての入力ラスタのうちの最小セル サイズを使用します。

出力ラスタで使用する範囲を選択します。

範囲

First

最初の入力ラスタの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。これはデフォルト設定です。

Intersection

重複するピクセルの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。

Last

最後の入力ラスタの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。

Union

すべてのラスタの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。

関連トピック

5/10/2014