ユークリッド アロケーション(Euclidean Allocation) (Spatial Analyst)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

ユークリッド距離に基づいて各セルから最も近いソースをセルごとに算出します。

ユークリッド距離解析の詳細

Euclidean Allocation illustration
Euc_Alloc = EucAllocation(Source_Ras)

使用法

構文

EucAllocation (in_source_data, {maximum_distance}, {in_value_raster}, {cell_size}, {source_field}, {out_distance_raster}, {out_direction_raster})
パラメータ説明データ タイプ
in_source_data

入力ソース位置。

これは、あらゆる出力セル位置についてユークリッド距離の計算対象となるセルまたは位置を特定するラスタ データセットまたはフィーチャ データセットです。

ラスタの場合、入力タイプは整数または浮動小数点数です。

入力ソース ラスタが浮動小数点数の場合、{in_value_raster} で整数タイプのラスタを指定する必要があります。値ラスタは {source_field} の設定より優先されます。

Raster Layer | Feature Layer
maximum_distance
(オプション)

累積距離値が超えることのできない閾値を定義します。

累積ユークリッド距離がこの値を超える場合、セル位置の出力値は NoData になります。

デフォルトは出力ラスタのエッジまでです。

Double
in_value_raster
(オプション)

各入力ソース位置で使用するゾーン値を特定する入力整数ラスタ。

各ソース位置(セルまたはフィーチャ)について、{in_value_raster} によって定義された値が、計算のためにソース位置に配分されたすべてのセルに割り当てられます。値ラスタは {source_field} の設定より優先されます。

Raster Layer
cell_size
(オプション)

作成する出力ラスタのセル サイズ。

環境設定で特定の値が指定されている場合、その値を使用します。設定されていない場合、デフォルトのセル サイズは、入力ソース データがラスタかフィーチャかによって、次のように変わります。

  • ソースがラスタの場合、出力は入力と同じセル サイズになります。
  • ソースがフィーチャの場合、出力のセル サイズは、出力空間参照において、入力フィーチャの範囲の幅または高さ(どちらか短い方)を 250 で割った値になります。

Analysis Cell Size
source_field
(オプション)

ソース位置に値を割り当てるために使用するフィールド。整数タイプでなければいけません。

{in_value_raster} が設定されている場合、その入力値は {source_field} の設定より優先されます。

Field
out_distance_raster
(オプション)

出力ユークリッド距離ラスタ。

距離ラスタは、各セルについて、最も近いソース セル、ソース セル セット、またはソース位置までのユークリッド距離を特定します。

出力ラスタのタイプは浮動小数点数です。

Raster Dataset
out_direction_raster
(オプション)

出力ユークリッド方向ラスタ。

方向ラスタは、各セルの中心から、最も近いソース セルの中心までを角度で計算した方向を含みます。

値の範囲は 0 度から 360 度で、0 はソース セル用に予約されています。真東(右)は 90 で、値は時計回りに増加します(180 が北、270 が西、360 が北)。

出力ラスタのタイプは整数です。

Raster Dataset

戻り値

名前説明データ タイプ
out_allocation_raster

出力ユークリッド アロケーション ラスタ。

セル値(ゾーン)は、最も近いソース位置を識別します。

出力ラスタのタイプは整数です。

Raster

コードのサンプル

EucAllocation(ユークリッド アロケーション)の例 1(Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトで、EuclideanAllocation(ユークリッド アロケーション)ツールの使用方法を示します。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
eucAllocate = EucAllocation("observers", 50000, "elevation", 25, "FID", 
                            "c:/sapyexamples/output/outeucdist", 
                            "c:/sapyexamples/output/outeucdir")
eucAllocate.save("c:/sapyexamples/output/eucalloc")
EucAllocation(ユークリッド アロケーション)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

ユークリッド距離で最も近いソース位置のゾーンをセルごとに計算します。

# Name: EucAllocation_Ex_02.py
# Description: Calculates, for each cell, the zone of the closest 
#              source location in Euclidean distance.
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inSource = "observers.shp"
maxDist = 50000
valRaster = "elevation"
cellSize = 25
sourceField = "FID"
optOutDist = "c:/sapyexamples/output/outeucdist02"
optOutDir = "c:/sapyexamples/output/outeucdir02"

# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")

# Execute EucAllocation
eucAllocate = EucAllocation(inSource, maxDist, valRaster, cellSize,
                             sourceField, optOutDist, optOutDir)

# Save the output 
eucAllocate.save("c:/sapyexamples/output/eucalloc02")

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
ArcGIS for Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst
7/28/2014