ArcScene のフィーチャ レイヤの高度オフセット
定数倍率または計算値をレイヤの基準高度に追加して、ArcScene の 3D ビュー内の他のレイヤに対して基準高度を上げる(または下げる)ことができます。この操作は、3D ビジュアライゼーションの作成時に、レイヤをサーフェスの上に見えるようにしたり、2 つのサーフェスの形状の比較ができるようにしたり、あるいは Z 値を表現するために役立ちます。たとえば、フィーチャを地面の上または下に配置する必要がある場合や、重なり合っているフィーチャを縦方向に積み上げて表示してそれらのフィーチャを比較する場合に便利です。
高度オフセットは以下のいずれかを使用して指定できます。
- フィーチャに適用される定数値または式
- フィーチャ ジオメトリに組み込まれた Z 値
- レイヤ全体に適用されるオフセット
ArcGlobe と ArcScene の両方で高度オフセットがサポートされています。
選択操作の参考として、[ベース(標高)] プロパティ ページ内の動的グラフィックスを使用できます。このグラフィックスは、現在の基準高度設定で選択されている値を反映して更新されます。グラフィックス内の塗りつぶされた正方形がサーフェスの上になると、フィーチャの基準高度(定数または式)またはレイヤ ベースのオフセットが適用されます。ページ下部にある図をご参照ください。
ArcScene でフィーチャ レイヤの高度オフセットを適用するには、以下の手順を実行します。
手順:
- コンテンツ ウィンドウでレイヤを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [ベース(標高)] タブをクリックします。
- [定数または式を使用] オプションをオンにして、オフセットの定数値を入力します。
- レイヤの Z 値にオフセットを適用するには、[レイヤ オフセット] プロパティ ボックス内に値を入力します。
- [OK] をクリックします。
または、オフセットを設定する式の計算のために [式の設定] ボタンをクリックすることもできます。1 つまたは複数の属性への参照を式に含めることによって、フィーチャごとに異なる高さを指定できます。
基準高度の原点が指定されていると、このオフセットがレイヤ全体に適用されます。
注意:
- [レイヤ オフセット] は、サーフェス上にドレープされた 2D フィーチャに対しては有効になりません。
5/10/2014