レイヤ プロパティを設定

レイヤのすべての機能は、レイヤのプロパティを通して制御します。定義できるプロパティには、次のようなものがあります。

[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスは、地理データのタイプごとに異なります。たとえば、フィーチャクラス データ ソースのシンボルの定義はラスタ データセットとは異なります。[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスを使用して、シンボルなどのレイヤのプロパティを設定できます。グループ レイヤでは、グループ全体に適用するプロパティを管理できます。各レイヤのプロパティを個別に編集したい場合は、グループ レイヤ内の各レイヤのプロパティを開きます。

レイヤ プロパティ

ここでは、フィーチャ レイヤの [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスに表示されるタブについて説明します。

注意注意:

データ ソースにオブジェクト ID フィールドがない場合は、いくつかの制限があります。これらの制限は、[ファイル] [データの追加] [XY データの追加] または [ファイル] [データの追加] [ルート イベントの追加] の機能を使用して、テキスト ファイル(*.txt ファイル)、Excel データ(*.xls ファイル)、および OLE DB データ(OLEDB からアクセスした未登録の Oracle ファイルなど)をイベント レイヤとしてマップに追加した場合に発生します。制限には次のものがあります。

  • レイヤ選択プロパティは無効です。
  • そのレイヤのフィーチャをマップ上で選択できません。[テーブル] ウィンドウから [属性検索] ダイアログ ボックスにアクセスして条件式を選択する場合を含め、属性テーブル ウィンドウでレコードを選択することは可能ですが、その選択セットはマップに反映されません。レイヤ プロパティで定義クエリを定義できません。
  • テーブルからマップへの移動など、選択したフィーチャ セットを使用した操作は実行できません。
  • リレーションを定義できません。リレーションは、オブジェクト ID 列のあるテーブルにのみ作成できます。オブジェクト ID フィールドがあるテーブルから、オブジェクト ID フィールドがないテーブルへ関連付けることは可能です。個別属性表示ツールを使用したとき、そのリレーションに基づいて関連するレコードがリスト表示されます。リレーションを通じて選択セットを強制することはできません。

イベント データの場合、イベント レイヤではなく表形式データ ソースからフィーチャクラスを作成するという回避策があります。XY データが格納されているテーブルにオブジェクト ID フィールドがない場合は、ArcMap の [ファイル] [データの追加] [XY データの追加] コマンドを使用してテーブルに基づくイベント レイヤを作成しないでください。代わりに、ArcCatalog でテーブルを右クリックし、[XY テーブルからフィーチャクラスを作成] を選択してテーブルから新しいフィーチャクラスを作成します。その後で、新規作成したフィーチャクラスをマップに追加します。別の方法として、[ファイル] [データの追加] [XY データの追加] または [ファイル] [データの追加] [ルート イベントの追加] の機能を使用して、オブジェクト ID がないテーブルからイベント レイヤを作成した後、そのデータを新しいレイヤへエクスポートすることもできます。これによって、エクスポートしたデータがフィーチャクラスに保存され、オブジェクト ID フィールドが作成されます。または、[クエリ テーブルの作成(Make Query Table)] ジオプロセシング ツールを使用すると、OLEDB 接続を使用してテーブルを作成し、オブジェクト ID 用の列を指定するか、オブジェクト ID を動的に追加することもできます。

手順:
  1. コンテンツ ウィンドウでレイヤを右クリックして [プロパティ] をクリックするか、レイヤ名をダブルクリックして、[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
    [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスとタブ
  2. 変更するプロパティを含むタブをクリックします。
  3. 終了したら [OK] をクリックします。
ヒントヒント:
レイヤ ファイル(*.lyr)を作成する場合は、ArcCatalog でファイルを右クリックして [プロパティ] をクリックすることで、レイヤ プロパティを設定できます。
5/10/2014