サービスの編集について
場合によっては、GIS サーバで稼働しているサービスを編集することが必要になります。そうした編集は、サービスのケーパビリティの更新のように単純な場合もあれば、マップ サービスでのダイナミック レイヤ用ワークスペースの管理のように複雑な場合もあります。一般に、公開されたサービスの編集方法を検討するときによくあるのは次のシナリオです。
サービス プロパティの編集
自社運用(オンプレミス)またはクラウドのサーバにサービスを公開した後に、サービスのプロパティの変更が必要になることがあります。サービス パラメータ、プーリング、サービスをホストしているクラスタの変更などの作業は、ArcGIS for Desktop または ArcGIS Server Manager で変更できます。
編集に使用できるサービス プロパティは、サービス タイプによって変わります。たとえば、サーバ上でマップ サービスを実行している場合、編集に使用できるプロパティはマップ サービス固有のものになります。
公開されたサービスのプロパティを編集する手順については、次のトピックをご参照ください。
サービスの上書き
GIS リソースをサービスとして公開すると、アイテムは、ArcGIS Server が十分なアクセス権限を持つサーバに置かれます。そのため、住所ロケータをジオコード サービスとして公開すると、ロケータのコピーがサーバに置かれることになります。したがって、社内で住所ロケータを更新する場合、変更を Web 上に反映するために、サーバ上の住所ロケータのコピーを上書きすることが必要になります。
10.0 以前のバージョンでは、サービスが参照する GIS リソースを変更しても、サービスを再起動することによってその内容はすべてクライアントから利用可能になっていました。10.1 以降のバージョンでは、GIS リソースとそのソース データの変更をクライアントが認識できるようにするために、サービスを上書きする必要があります。
たとえば、Japan_Population というマップ ドキュメントを作成し、それを ArcGIS Server で公開しているとします。ところが公開後に、日本の 2000 年の人口ではなく、2010 年の人口をサービスで表示することになりました。このシナリオでは、Japan_Population マップ ドキュメントを開き、2010 年の人口を表示するようにマップを編集し、マップのシンボルを更新して、更新後のマップ ドキュメントを使用して既存のサービスを上書きします。Japan_Population マップ サービスが上書きされたら、日本の 2010 年の人口と更新されたマップ シンボルが表示されます。
既存のソース マップ ドキュメントがどこにあるかわからない場合は、ArcGIS Server Manager または ArcGIS for Desktop のサービスのプロパティでこの情報にアクセスできます。ArcGIS Server Manager の場合は、「サービス プロパティの編集」の手順に従って、[編集] モジュールが開いたら、[一般] タブをクリックします。[オリジナルのドキュメント] セクションに、ドキュメントの情報が一覧表示されます。ArcGIS for Desktop の場合は、「サービス プロパティの編集」の手順に従って、[サービス エディタ] が開いたら、[パラメータ] タブをクリックします。[オリジナルのドキュメント] プロパティの下に、ドキュメントの情報が一覧表示されます。
公開サービスを上書きする手順については、「ArcGIS for Desktop でのサービスの上書き」をご参照ください。