ジオプロセシング サービスの設定: 高度な設定
ジオプロセシング サービスの以下のプロパティは高度な設定であるため、ArcGIS Server Manager を使用したり、ArcGIS for Desktop の [サーバ プロパティ] ダイアログ ボックスを使用したりして設定することはできません。ほとんどのジオプロセシング サービスでは、これらの設定を変更する必要はありません。
ヒープ サイズ
ヒープ サイズは、GIS サーバに送信できる最大ファイル サイズを制御するものです。デフォルトでは、アプリケーション サーバは 256 MB に設定され、SOC は 64 MB に設定されます。ユーザがサービスに大きなファイルをアップロードしてくる場合、2 つのプロパティのデフォルトの値を適切な量に増やします。
- Web ブラウザで、http://<サーバ名>:6080/arcgis/admin に移動します。
- 管理者アカウントを使用して、ArcGIS Server Administrator Directory にログインします。
- [machines] をクリックします。
- <サーバ名>.<ドメイン> のリンクをクリックします。たとえば、リンクは server1.esri.com と表示されます。
- [Server Machine Properties] ページで、[edit] リンクをクリックします。
- [App Server maximum heap size (in MB)] の値を増やします。
- [SOC maximum heap size (in MB)] の値を増やします。
- [Save Edits] ボタンをクリックして、編集を終了します。
アップロード サイズ
アップロード サイズの設定は、REST エンド ポイントを使用してサービスに接続するクライアントがアップロードできるファイル サイズを制御するものです。通常、これらのクライアントは、カスタム Web アプリケーションを通じてサービスを使用する Web クライアントです。デフォルトでは、制限は 2 GB に設定されます。この設定によって適切な値を指定できるため、サービスに大きなサイズのファイルがアップロードされるのを防ぐことができます。
- Web ブラウザを開いて、http://<サーバ名>:6080/arcgis/admin/login に移動します。
- 管理者アカウントを使用して、ArcGIS Server Administrator Directory にログインします。
- [services] をクリックします。
- サービスの名前をクリックします。
- ページの下部にある [Supported Operations] の下の [edit] リンクをクリックします。
- [Service (in JSON format):*] のテキスト ボックス内で、[maxUploadFileSize] タグを検索して、コロン(:)の後に最大ファイル サイズを設定します。設定が完了した項目は、「"maxUploadFileSize": 100,」のようになります。
- [Save Edits] ボタンをクリックします。
ジオプロセシング サービスを公開するときに、ジオプロセシング サービス プロパティの [ケーパビリティ] ページにある [アップロード] チェックボックスが有効になっていることを確認します。
アップロード タイプ
ジオプロセシング サービスにアップロードできるのは、特定のファイルに限られます。ファイルはエクステンション タイプで制限されます。エクステンション タイプはサービス レベルで設定されます。
- Web ブラウザを開いて、http://<サーバ名>:6080/arcgis/admin/login に移動します。
- 管理者アカウントを使用して、ArcGIS Server Administrator Directory にログインします。
- [services] をクリックします。
- サービスの名前をクリックします。
- ページの下部にある [Supported Operations] の下の [edit] リンクをクリックします。
- [Service (in JSON format):*] のテキスト ボックス内で、[allowedUploadFileTypes] タグを検索して、コロン(:)の後の引用符の中に許可するファイル拡張子を追加します。設定が完了した項目は、「"allowedUploadFileTypes": ".kml,.gpx"」のようになります。
- [Save Edits] ボタンをクリックします。
ジオプロセシング サービスを公開するときに、ジオプロセシング サービス プロパティの [ケーパビリティ] ページにある [アップロード] チェックボックスが有効になっていることを確認します。
ローカル一時フォルダ
ローカル temp フォルダは、サーバが複数のコンピュータを持つクラスタに属している場合、または UNC パスを使用してディレクトリが参照される場合に、GIS サーバが中間出力を書き込むディレクトリです。temp フォルダの場所は、ArcGIS Server を使用しているユーザ アカウントに対して一意です。このアカウントは、ArcGIS Server がインストールされるときに設定されます。Windows では、サービスの実行メッセージに C:\Users\<user>\AppData\Local\Temp と表示される場合があります。このフォルダの場所を変更するには、ArcGIS Server を実行するアカウントを使用してコンピュータにログオンする必要があります。一時ディレクトリは、[環境変数] 設定内で TEMP 変数のパスを変えることで変更されます。