ArcGIS Online サブスクリプションと Portal for ArcGIS の間での選択

Portal for ArcGIS と ArcGIS Online での組織向けサブスクリプションは、Web サイト、マップ ビューア、コンテンツ リポジトリ、API などの同じような機能を提供します。ただし、これらは異なる環境で実行されます。ArcGIS Online では、これらのコンポーネントは Esri が管理するクラウド インフラストラクチャで実行されます。一方 Portal for ArcGIS では、これらのコンポーネントはユーザのハードウェア上で実行されます。

ArcGIS Online を使用すると、ソフトウェアをインストールしたり追加ハードウェアを調達しなくても、すばやく起動して実行できます。多くの組織は、ファイアウォールの内側で ArcGIS for Server を実行し、ArcGIS Online の組織向けアカウントを使用してサービス、アプリケーション、およびマップを共有することによって、成功を収めています。その他のユーザは、オンプレミスの GIS サーバを使用しなくても、ArcGIS Online を使用して基本的なサービスをホストできます。

Portal for ArcGIS を使用すれば、GIS サーバとネットワーク環境をさらに緊密に連携させることができます。以下のいずれかの条件が存在する場合、ArcGIS Online よりも Portal for ArcGIS の方が適切な選択になります。

マップ ビューアでの独自のルート サービスの構成や、組織のユーザと ArcGIS Server サイト間でのセキュリティ設定の共有などの機能は、Portal for ArcGIS でのみ利用可能です。

反対に、ArcGIS Online で実装される一部の新機能が、Portal for ArcGIS ではすぐに使用可能にならない場合があります。たとえば、解析ツールの使用やイメージ サービス レイヤの操作といった ArcGIS.com ビューアの改良は、Portal for ArcGIS の最近のリリースでのみ利用できます。

5/10/2014