Web マップの作成について

ArcGIS Web マップは、ユーザが重要なタスクを対話的に実行することが可能なベースマップおよび関連する一連のレイヤです。これらのマップは幅広いユーザが利用でき、マルチスケール ベースマップや特定の利用者を対象とした操作レイヤがあり、ユーザが興味のある特定のフィーチャ情報のポップアップ ウィンドウを表示することもできます。また、これらのマップでは、ビジュアライゼーション、編集、解析、および時間がサポートされています。インテリジェント Web マップは、Web マッピング アプリケーションの基盤となるもので、モバイル デバイス、デスクトップ アプリケーション、Web ブラウザなど、多種多様なクライアント上で表示することができます。

Web マップの作成方法

Web マップは 3 つの基本的な手順で作成できます。その手順とは、エリアの選択、表示内容の決定、作業の保存および共有です。新しいマップから作業を開始するか、または既存のマップを使用することができます。既存のマップを開いた場合は、範囲を変更したり、場所を探したり、凡例を表示したり、フィーチャに関する情報を確認したりできます。いずれの方法でも、ベースマップ ギャラリーからのベースマップの選択、データ レイヤの追加、ポップアップ ウィンドウの構成、特定の場所へのブックマークの追加、およびマップの説明の追加を行った後に独自のアイテムとして保存し、リンクを置くか Web サイトまたはアプリケーションに埋め込むことで他のユーザと共有することができます。効果的な Web マップを作成するには、次のヒントを参考にしてください。

便利で使用しやすい実用的なマップを作成する

機能性に優れたマップは、Web 上で地理情報を活用するのに役立ちます。マップ作成者の基本的な役割は、これらの情報へのアクセスを開放し、ブラウザ、モバイル デバイス、またはデスクトップ アプリケーションのどれで使用しても、便利で使いやすい方法で情報を表示することです。

有意義なベースマップおよびレイヤを使用する

マップは、話を伝えたり、アイデアを示したり、状況を紹介したりするなど、有意義な動作を伴うものでなければなりません。これを実現するには、ベースマップやレイヤが優れたカートグラフィで表現されている、複数の縮尺で機能する、描画がすばやい、有益で正確な情報を含む、特定の利用者を対象とする、シンボルが直感的でない場合は凡例を表示できる、といった要件を満たす必要があります。

また、時間、画像、およびフィーチャの編集用のレイヤを含めることも検討できます。さらに、この種のレイヤは、既存のレイヤに含まれない一部のフィーチャを追加した場合に利用者がそのマップを理解するのに役立ちます。たとえば、最近の火災延焼範囲内にいくつかの写真やキャプションを追加したい場合は、マップ メモ レイヤを追加するか、ファイルからフィーチャをインポートすることによって、フィーチャを追加することができます。

重要な情報を表示する

多くの場合、詳細情報を提供する最も有効な方法は、ユーザがマップと対話しているときにそれらの情報を表示することです。たとえば、ユーザの要求に応じてポップアップ ウィンドウや凡例を表示します。レイヤには大量のフィーチャ データが含まれている可能性があるため、ポップアップ ウィンドウに表示する属性や情報を表示する方法はよく考えて決定する必要があります。無関係のデータや不要なデータを大量に表示して利用者を困惑させるべきではありません。ポップアップ ウィンドウには、当該マップにとって重要である情報だけを表示するよう心がけ、書式設定されたテキスト、画像、グラフなどが含まれるように注意します。また、利用者がフィーチャとその関連情報を追加および削除できるように、編集可能フィーチャを追加することを検討してもよいでしょう。

有益なアイテムの詳細を提供する

マップを説明する際は、わかりやすく具体的な内容になるよう心がけます。他のユーザがマップの内容を理解できるようにするには、タイトル、サマリ、説明、およびタグが有益な情報となるよう十分な時間をかける必要があります。最後に、他の誰かが自分のマップのアイテムの詳細ページにコメントを追加している場合は、必ずそのコメントに対して回答します。マップの特定のフィーチャの利用を促進するために自ら進んでコメントを追加してもよいでしょう。たとえば、追加したばかりの新しい航空写真を確認するようユーザに推奨したりできます。

組織内のすべてのメンバーと共有する

Web マップには Web ブラウザ、モバイル デバイス、およびデスクトップ クライアントからアクセスでき、これらは、幅広い利用者と共有するための強力なツールとなります。アクセスするユーザ数を最大にするには、必ずマップをすべての利用者と共有して、マップを表示できるユーザなら誰でもすべてのレイヤにアクセスできることを確認してください。

5/20/2014