ジオデータベース管理ツールセットの概要
ジオデータベース管理ツールセットには、ジオデータベースのさまざまな管理タスクのためのツールが用意されています。このツールセットのツールでは、特定のジオデータベース データ管理ツールに加えて、ジオデータベースのアップグレード、管理、および保守をカバーしています。
ツール |
説明 |
---|---|
ベース テーブル、デルタ テーブル、およびアーカイブ テーブルの統計情報と、これらのテーブルのインデックスに関する統計情報を更新します。このツールは、RDBMS のクエリ オプティマイザから最適なパフォーマンスを得るために、エンタープライズ ジオデータベースで使用されます。古い統計情報では、ジオデータベースのパフォーマンスが低下する可能性があります。 | |
入力の ArcSDE データセット、スタンドアロン フィーチャクラス、またはテーブルに対するユーザ アクセス権限を確立または変更します。 | |
バージョンで参照されていないステート(状態)や重複する行を削除することにより、エンタープライズ ジオデータベースを圧縮します。 |
|
[データベース ユーザの作成(Create Database User)] ツールは、データベース内でデータを作成する権限を持つデータベース ユーザを作成します。 | |
[エンタープライズ ジオデータベースの作成(Create Enterprise Geodatabase)] ツールは、使用するデータベース管理システム(DBMS)に応じて、データベース、格納場所、およびジオデータベースの管理者またはジオデータベースの所有者として使用するデータベース ユーザを作成します。まずデータベース管理者にジオデータベースの作成に必要な権限を与えます。次にデータベースにジオデータベースを作成します。 | |
[ロールの作成(Create Role)] ツールを使用すると、データベース ロールを作成し、ロールへのユーザの追加およびロールからのユーザの削除を行うことができます。 | |
[エンタープライズ ジオデータベースの有効化(Enable Enterprise Geodatabase)] ツールは、既存のエンタープライズ データベースにジオデータベース システム テーブル、ストアド プロシージャ、関数、およびタイプを作成し、データベースのジオデータベース機能を有効化します。 | |
[データ格納タイプの移行(Migrate Storage)] ツールは、データ タイプを変更できるように設計されています。そのデータ タイプは、Oracle、PostgreSQL および SQL Server の ArcSDE ジオデータベースにラスタを格納する場合、Oracle と SQL Server のジオデータベースにジオメトリを格納する場合、および Oracle のジオデータベース内の属性列に BLOB オブジェクトを格納する場合に使用されます。このデータ タイプ変更は、DBTUNE テーブル内に指定されているコンフィグレーション キーワードを使用してラスタ オブジェクト、空間オブジェクト、または BLOB オブジェクトを移行することによって実行されます。 |
|
エンタープライズ ジオデータベースに格納されているデータセットとシステム テーブルのインデックスを更新します。このツールは、エンタープライズ ジオデータベースで既存の属性インデックスまたは空間インデックスを再構築するために使用します。インデックスが最新でない場合は、ジオデータベースのパフォーマンスが低下する可能性があります。 | |
ジオデータベース外で作成されたフィーチャクラス、テーブルおよびラスタ レイヤをジオデータベースに登録して、ジオデータベース機能をすべて利用できるようにします。 | |
データセットのアップグレード(Upgrade Dataset) | モザイク データセット、ネットワーク データセット、またはパーセル ファブリックのスキーマを現在の ArcGIS リリースにアップグレードします。データセットをアップグレードすると、データセットは現在のソフトウェア リリースで使用可能な新しい機能を使用できるようになります。 |
低精度の空間参照を高精度にアップグレードします。 |
|
最新リリースの ArcGIS で使用可能な新機能を利用するために、ジオデータベースを最新リリースにアップグレードします。パーソナル ジオデータベース、ファイル ジオデータベース、sde 接続ファイル、または ArcSDE ジオデータベース用の接続情報を入力として指定することができます。 |