回転(Rotate) (データ管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

指定した中心点の周囲にラスタ データセットを度数で指定した角度だけ回転します。ラスタ データセットは時計回りに回転します。

回転角に対する有効な値は、0 ~ 360 の任意の数値(たとえば、浮動小数点値)です。負の値を指定すると、画像が反時計回りに回転します。

Rotate illustration

使用法

構文

Rotate_management (in_raster, out_raster, angle, {pivot_point}, {resampling_type})
パラメータ説明データ タイプ
in_raster

入力ラスタ データセット。

Mosaic Layer; Raster Layer
out_raster

出力ラスタ データセット。

ラスタ データセットをファイル形式で格納する場合は、ファイル拡張子を指定する必要があります。

  • *.bil(Esri BIL)
  • *.bip(Esri BIP)
  • *.bmp(BMP)
  • *.bsq(Esri BSQ)
  • *.dat(ENVI DAT)
  • *.gif (GIF)
  • *.img(ERDAS IMAGINE)
  • *.jpg(JPEG)
  • *.jp2(JPEG 2000)
  • *.png(PNG)
  • *.tif(TIFF)
  • 拡張子なし(Esri GRID)

ジオデータベースにラスタ データセットを格納する場合、ラスタ データセットの名前にファイル拡張子は付けません。

ラスタ データセットを JPEG ファイル、JPEG 2000 ファイル、TIFF ファイル、またはジオデータベースに格納するときに、圧縮タイプと圧縮品質を指定できます。

Raster Dataset
angle

ラスタを回転させる角度を度数で指定します。任意の浮動小数点数を指定できます。

Double
pivot_point
(オプション)

ラスタを回転させる基準となる中心点。デフォルトは、入力ラスタ データセットの左下隅です。この変数を追加するには、F8 を押すか、右クリックして [変数の挿入(Insert Variable)] をクリックします。

Point
resampling_type
(オプション)

使用するリサンプリング アルゴリズム。デフォルトは NEAREST です。

  • NEAREST最近隣内挿法
  • BILINEAR共一次内挿法
  • CUBIC三次たたみ込み内挿法
  • MAJORITYマジョリティ リサンプリング

NEAREST オプションと MAJORITY オプションは、土地利用分類などのカテゴリ データに使用されます。デフォルトは NEAREST オプションです。これは、このオプションが最速であり、セル値を変更しないからです。NEAREST または MAJORITY を標高サーフェスなどの連続データに使用しないでください。

BILINEAR オプションと CUBIC オプションは、連続データに最も適しています。セル値が変更される可能性があるため、BILINEAR または CUBIC をカテゴリ データに使用することは推奨されません。

String

コードのサンプル

Rotate(回転)の例 1(Python ウィンドウ)

以下は、Rotate(回転)ツールを実行する Python サンプルです。

import arcpy
arcpy.Rotate_management("c:/data/image.tif", "c:/output/rotate.tif", "30",\
                        "1940000 304000", "BILINEAR")
Rotate(回転)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

以下は、Rotate(回転)ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。

##====================================
##Rotate
##Usage: Rotate_management in_raster out_raster angle {pivot_point} {NEAREST | BILINEAR | CUBIC | MAJORITY}
    
try:
    import arcpy
    
    arcpy.env.workspace = r"C:/Workspace"
    pivot_point = "1942602 304176"
    
    ##Rescael a TIFF image by a factor of 4 in both directions
    arcpy.Rotate_management("image.tif", "rotate.tif", "30", pivot_point, "BILINEAR")
    
except:
    print "Rotate example failed."
    print arcpy.GetMessages()

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ○
ArcGIS for Desktop Standard: ○
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
9/14/2013