サブタイプの概要
サブタイプは、同じ属性を共有するフィーチャクラス内のフィーチャ、またはテーブル内のオブジェクトのサブセットです。サブタイプはデータを分類するための手段として使用されます。
サブタイプには、次のような用途があります。
- 現実の世界のオブジェクトごとに新しいフィーチャクラスを作成するのではなく、それらを特定のフィーチャクラス内のフィーチャのサブセットとして表すことにより、ジオデータベースのパフォーマンスを向上させます。たとえば、道路フィーチャクラスの道路を、一般道路、補助幹線道路、幹線道路の 3 つのサブタイプに分類することができます。
- フィーチャの新規作成時に自動的に適用されるデフォルト値を設定します。たとえば、一般道路サブタイプを作成して定義すると、このタイプの道路をフィーチャクラスに追加するたびに、制限速度の属性が自動的に時速 50km に設定されます。
- コード値ドメインまたは範囲ドメインをフィーチャに適用して、入力情報を有効な値に制限することができます。たとえば、水道ネットワークの水道管サブタイプに対して、原材料を鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、または銅に制限するコード値ドメインを設定することができます。
- 他のサブタイプやフィーチャクラス間に接続性ルールを作成して、ネットワークの整合性を維持できます。たとえば、水道ネットワークの場合、給水栓は給水栓給水管に接続できますが、一般給水管には接続できません。注意:
この用途および以下の用途は、ArcGIS for Desktop Advanced および ArcGIS for Desktop Standard のライセンスのみで利用できます。
- トポロジに属する他のサブタイプとフィーチャクラスの間にトポロジ ルールを作成します。たとえば、袋小路サブタイプと行き止まりサブタイプを除き、道路フィーチャがその両端で他の道路フィーチャと接続していなければならないという要件を設定することができます。
- 他のサブタイプ、テーブル、フィーチャクラスの間にリレーションシップ ルールを作成します。たとえば、電力ネットワークの場合、クラス A の変圧器に対応する鋼鉄製の電柱とクラス B の変圧器に対応する木製の電柱を表すサブタイプの間に、リレーションシップ ルールを作成することができます。
- 書かれたコードを使用するフィーチャ間にカスタム ルールを作成します。
サブタイプは次の 2 つの方法で作成することができます。
- カタログ ツリーでショートカット メニューを使用する。
- [サブタイプ] ツールセットを使用してジオプロセシングを適用する。
5/10/2014