フットプリントの構築(Build Footprints) (データ管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

モザイク データセット内の各ラスタ データセットのフットプリントを計算します。

使用法

構文

BuildFootprints_management (in_mosaic_dataset, {where_clause}, {reset_footprint}, {min_data_value}, {max_data_value}, {approx_num_vertices}, {shrink_distance}, {maintain_edges}, {skip_derived_images}, {update_boundary}, {request_size}, {min_region_size}, {simplification_method}, {edge_tolerance}, {max_sliver_size}, {min_thinness_ratio})
パラメータ説明データ タイプ
in_mosaic_dataset

フットプリントを計算する対象となるモザイク データセット。

Image Service; Mosaic Layer; String
where_clause
(オプション)

SQL を使用して、クエリを定義するか、[検索条件設定] でクエリを作成することができます。

SQL Expression
reset_footprint
(オプション)

フットプリントを再定義するときに使用する方法を選択します。

  • RADIOMETRYピクセル値の範囲に基づいて、フットプリントの形状を再定義します。このオプションは一般に、有効なデータを定義していない輪郭の領域が除外されるように、フットプリントを再定義するために使用されます。これはデフォルト設定です。
  • GEOMETRYフットプリントの形状を元のジオメトリに戻して再定義します。
  • COPY_TO_SIBLINGパンシャープン ラスタ タイプを使用する場合、パンクロマティック アイテムのフットプリントはマルチスペクトル アイテムのフットプリントで置換されます。この状況は一部のラスタ タイプで、パンクロマティック画像とマルチスペクトル画像のジオメトリが同一でない場合に生じます。
  • なしフットプリントを再定義しません。

Boolean; String
min_data_value
(オプション)

有効な画像データを表す最も小さなピクセル値。この値は、ラスタ データセットのビット深度によって決定されます。

たとえば、8 ビット データの場合、値の範囲は 0 ~ 255 になります。0 に近い値は、黒い境界部のピクセルなど非常に暗い色を表します。1 を指定すると、1 未満の値のみが 0 になり、0 の値はすべて無効データと見なされて、フットプリントの輪郭から削除されます。非可逆圧縮法を使用して画像が圧縮されている場合は、1 よりも少し大きな値を指定して、黒のピクセルすべてを削除する必要があります。影などの暗い部分がフットプリントから不適切に削除される場合は、この値を下げる必要があります。

Double
max_data_value
(オプション)

有効なデータを表す最も大きな値。この値は、ラスタ データセットのビット深度によって決定されます。

たとえば、8 ビット データの場合、値の範囲は 0 〜 255 になります。255 に近い値は、白い雲や雪など非常に明るい色を表します。245 を指定すると、246 〜 255 の間のすべての値がフットプリントの輪郭から削除されます。

Double
approx_num_vertices
(オプション)

新しいフットプリント ポリゴンを作成する頂点の概数です。

最小値は 4 で最大値は 10,000 です。この値が大きくなるほどポリゴンが高精度で複雑になり、処理時間が長くなります。

値を -1 にすると、フットプリントのすべての頂点が表示されます。つまり、このポリゴンのフットプリントでは頂点の間引きは行われていません。

Long
shrink_distance
(オプション)

モザイク データセットの座標系の単位で指定した距離の値。ポリゴン全体のサイズがこの値で縮小されます。

ポリゴンの縮小は、NoData 領域に画像のエッジが重なる原因となる非可逆圧縮の効果を無効にするために使用します。

Double
maintain_edges
(オプション)

このパラメータは、タイル化され、突き合わせ接合された(つまり重なりがまったくないか、ほとんどない状態で継ぎ目に沿って並ぶ)ラスタ データセットを使用するときに使用します。

  • NO_MAINTAIN_EDGES隣接するフットプリントにかかわらず、すべてのフットプリントが変更されます。これはデフォルト設定です。
  • MAINTAIN_EDGESシートのエッジが削除されないように、画像のエッジの分析が行われます。
Boolean
skip_derived_images
(オプション)

サービス オーバービューなどの派生画像のフットプリントを調整します。

  • SKIP_DERIVED_IMAGESサービス オーバービューなどの派生画像は調整しません。これはデフォルト設定です。
  • NO_SKIP_DERIVED_IMAGESすべての派生画像のフットプリントを、元の画像とともに調整します。
Boolean
update_boundary
(オプション)

モザイク データセットの境界線ポリゴンを作成または更新します。デフォルトで、すべてのフットプリント ポリゴンが結合され、有効なピクセル範囲を表す単一の境界線が形成されます。

  • UPDATE_BOUNDARY境界線が生成されるか、更新されます。これはデフォルト設定です。
  • NO_BOUNDARY境界線を作成または更新しません。
Boolean
request_size
(オプション)

このツールを使用してラスタを調べるときに、ラスタをリサンプリングするサイズ。この値(2,000 など)は、縦横のピクセル数でサイズを指定します。

この値は、ラスタ データの複雑さに基づいて増減します。画像の解像度が大きくなるほど、ラスタ データセットは詳細になりますが、それによって処理時間は長くなります。

値を -1 にすると、フットプリントのリサンプリングが実行されないため、フットプリントが元のピクセル サイズで計算されます。

リクエスト サイズは、フットプリントに含まれるラスタより大きくできません。大きくしようとすると、自動的にラスタのサイズと同じ値になります。

Long
min_region_size
(オプション)

フットプリント内にできたホールの削除に使用するフィルタを決定します。

この値はピクセル単位で指定し、ソース ラスタのピクセル解像度ではなく、[リクエスト サイズ] に直接関連付けられます。

Long
simplification_method
(オプション)

単純化は頂点の数を削減します。密度の高いフットプリントは、表示パフォーマンスに影響を与える可能性があります。

フットプリントの単純化に使用する方法を選択します。

  • なし単純化を使用しません。これはデフォルト設定です。
  • CONVEX_HULL各フットプリントの最小範囲のジオメトリを使用して、フットプリントを単純化します。
  • ENVELOPE各モザイク データセット アイテムのエンベロープで、単純化されたフットプリントを表します。
String
edge_tolerance
(オプション)

この許容値は、モザイク データセットの座標系の単位で指定します。この許容値を下回ると、フットプリントがシートのエッジにスナップされます。これは、maintain_edges を MAINTAIN_EDGES に設定した場合に使用されます。

デフォルトでは、この値を空にした場合、要求されてリサンプリングされたラスタに対応するピクセル サイズに基づいて許容値が計算されます。

-1 の値を指定した場合、モザイク データセットの平均ピクセル サイズを使用して許容値が計算されます。

Double
max_sliver_size
(オプション)

フットプリント内のスリバーの特定に使用するフィルタを決定します。

max_sliver_size を下回るポリゴンはスリバーと見なされます。この値はピクセル単位で指定し、ソース ラスタのピクセル解像度ではなく、[リクエスト サイズ] に直接関連付けられます。

Long
min_thinness_ratio
(オプション)

フットプリント内のスリバーの削除に使用するフィルタを決定します。

max_sliver_sizemin_thinness_ratio をどちらも下回るポリゴンはスリバーと見なされ、フットプリントから削除されます。

Double

コードのサンプル

BuildFootprints(フットプリントの構築)の例(Python ウィンドウ)

以下は、BuildFootprints(フットプリントの構築)ツールを実行する Python サンプルです。

import arcpy
arcpy.BuildFootprints_management(
     "c:/data/Footprints.gdb/md", "#","RADIOMETRY",
     "1", "254", "25", "0", "#", "SKIP_DERIVED_IMAGES", 
     "UPDATE_BOUNDARY", "#", "#", "CONVEX_HULL")
BuildFootprints(フットプリントの構築)の構築の例 2(スタンドアロン スクリプト)

以下は、BuildFootprints(フットプリントの構築)ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。

# Build Footprint by setting the valid pixel value range from 1 to 254
# Allow 25 vertices to be used to draw a single footprint polygon
# Skip the overviews image
# Build new boundary afterwards
# Build footprints based on minimum bounding geometry

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/Workspace"

    
mdname = "Footprints.gdb/md"
query = "#"
method = "RADIOMETRY"
minval = "1"
maxval = "254"
nvertice = "25"
shrinkdis = "0"
maintainedge = "#"
skipovr = "SKIP_DERIVED_IMAGES"
updatebnd = "UPDATE_BOUNDARY"
requestsize = "#"
minregsize = "#"
simplify = "#"

arcpy.BuildFootprints_management(
     mdname, query, method, minval, maxval, nvertice, shrinkdis,
     maintainedge, skipovr, updatebnd, requestsize, minregsize, 
     simplify)

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ×
ArcGIS for Desktop Standard: ○
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
7/28/2014