シンボルの新規作成について
シンボルを新規作成するには、2 通りの方法があります。既存のシンボルを [シンボル選択] ダイアログ ボックスからフィーチャまたはグラフィックスに適用する前に変更して、必要に応じて、再利用のためにそのシンボルをスタイルに保存することができます。[スタイル マネージャ] ダイアログ ボックスを使用して、新しいシンボルをスタイル内に直接作成することもできます。
シンボル タグ
スタイルにシンボルを保存する際、どのスタイルに保存するかを選択してシンボルに名前を付けます。必要に応じてシンボルにカテゴリを付与して、シンボル検索に使用されるシンボル タグを変更することができます。デフォルト タグはシンボルのグラフィック構造に基づいてリスト表示されます。
カンマ、セミコロン、および他の区切り文字は不要ですが、タグを読みやすくするのに役立ちます。タグはスペースを入れて最大 255 文字の長さまで入力できます。次にタグ コンテンツの例を示します。
- 対象とするカートグラフィック製品
- 色
- 対象の縮尺
- ID 番号
- マップ仕様または公開
- 作成または変更された日付
- 作成者の名前
- 拡張的な説明(土壌タイプの仕様など)
シンボル選択でのシンボルの新規作成
シンボルをフィーチャまたはグラフィックスに適用する際には、まず [シンボル選択] ダイアログ ボックスからシンボルを選択します。一度選択すると、シンボルのプロパティをすべて変更することができます。色やサイズなどの簡単なプロパティは、[シンボル選択] ダイアログ ボックスから直接変更することができます。より高度なプロパティには [シンボル プロパティ エディタ] ダイアログ ボックスからアクセスが可能で、[シンボルの編集] ボタンをクリックすることで操作することができます。新しいシンボルを直接適用し、必要に応じて、今後の再利用のためにシンボルをスタイルに保存することができます。
手順:
- [シンボル選択] ダイアログ ボックスから、シンボルを作成する元になるシンボルを選択します。
- [現在のシンボル] ボックスのコントロールを使用して、サイズや色などの基本的なシンボル プロパティを [シンボル選択] ダイアログ ボックスで直接変更します。
- 追加で変更を加えるには、[シンボルの編集] ボタンをクリックして、[シンボル プロパティ エディタ] ダイアログ ボックスを開きます。
- このシンボルを再利用または共有する可能性がある場合は、[名前を付けて保存] ボタンをクリックしてシンボルを保存します。シンボルに名前、カテゴリ、およびいくつかの説明的な検索タグを付与するとともに、保存先のスタイルを選択することもできます。
- 新しいシンボルを現在選択しているフィーチャまたはエレメントに適用するには、[シンボル選択] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。
テキスト シンボルの操作時に [シンボルの編集] ボタンをクリックすると、[エディタ] と呼ばれるダイアログ ボックスが開きます。これは [シンボル プロパティ エディタ] ダイアログ ボックスと似ていますが、テキスト シンボルの表示を制御するオプションが含まれています。
[シンボル プロパティ エディタ] ダイアログ ボックスでシンボルのプロパティ設定を確認することは、さまざまなシンボルの特徴を満たすために使用する設定を学習するのによい方法です。
シンボルは複数のレイヤから構成される場合があります。デフォルトでは、最初のレイヤはロック解除されており、その後の各レイヤはロックされた状態です。[シンボル選択] ダイアログ ボックスの右上にある [現在のシンボル] ボックスのコントロールを変更すると、ロック解除されたすべてのレイヤの色が変更されます。ロックされたレイヤの色は、このコントロールの影響を受けません。これらのレイヤの色は、[シンボル プロパティ エディタ] ダイアログ ボックスの色のコントロールでのみ変更できます。シンボル レイヤでは必要に応じて、シンボル レイヤの情報を示す独自のタグを保持することができます。これらのタグは集約されて、シンボルが保存されるときにシンボルのトップ レベル タグになります。
スタイル マネージャでのシンボルの新規作成
マップを作成するときに必要に応じてシンボルを作成するのは便利ですが、マップ作成を始める前にスタイル全体のシンボルを一度に構築する方が効率的な場合があります。これは、マップ仕様で定義された固有の特徴を満たすようにシンボル セットを構築する場合に特にあてはまります。この場合、[スタイル マネージャ] ダイアログ ボックスからシンボルを直接スタイル内に構築することができます。マップ作成を始めるときには、シンボルが検索および使用できる状態になっています。
手順:
- [カスタマイズ] → [スタイル マネージャ] の順にクリックします。
- 新しいシンボルを保存するスタイルを選択します。
- シンボルの追加先のスタイルが現在参照されている場合は、[スタイル マネージャ] ダイアログ ボックスの左側のペインに表示されます。
- それ以外の場合は、[スタイル] ボタンをクリックして、使用可能なスタイルのリストから選択します。
- 必要とするスタイルがリスト内に存在しない場合は、[リストにスタイルを追加] ボタンをクリックして別のスタイルを参照するか、[新規スタイルを作成] ボタンをクリックして新しい空のスタイル ファイルを開きます。
- [スタイル マネージャ] ダイアログ ボックスの左側のペインに必要とするスタイルが表示されたら、これを展開してフォルダ構造を表示します。必要に応じて、[スタイル マネージャ] ダイアログ ボックスを拡大します。
- 適切なフォルダを開きます。このスタイル内にシンボルがすでに存在する場合は、ここに表示されます。
- 右側のペインの空いている部分を右クリックします。
- ショートカット メニューが表示されるので、[新規作成] をクリックして、適切なシンボル タイプをクリックします。[シンボル プロパティ エディタ] ダイアログ ボックスが開きます。
- 必要に応じて、シンボル プロパティを調整してください。
- [OK] をクリックして [シンボル プロパティ エディタ] ダイアログ ボックスを閉じて、シンボルをスタイルに保存します。
- シンボルの名前を入力します。[スタイル マネージャ] ダイアログ ボックスの右下の 3 番目のボタンからアクセスできる詳細ビューを使用して、新しいシンボルの [カテゴリ] および [タグ] の値を指定することもできます。シンボルの検索時には、シンボル名、カテゴリ、タグ、およびスタイル名が使用されます。
ソフトウェアに付属するシステム スタイルは読み取り専用で、[スタイル マネージャ] ダイアログ ボックスでは灰色のフォルダ アイコンで表示されます。これらのスタイルは、<インストール ドライブ>:\Program Files\ArcGIS\Desktop10.1\Styles にインストールされます。これらのスタイルからシンボルとその他のスタイル エレメントを書き込み可能なスタイルにコピーし、これを使用して作業を始めることができます。作成された書き込み可能なスタイルは、黄色のフォルダ アイコンで表示されます。白色のフォルダ アイコンは、空のスタイル フォルダを表します。
ユーザのパーソナル スタイルは、新しいシンボルおよびスタイル エレメントが保存されるデフォルトの場所です。最初は空ですが、スタイル コンテンツを整理するために使用できます。この場所は、常に ArcMap によって参照されます。
- Windows XP では、この場所は <インストール ドライブ>:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\ESRI\Desktop10.1\ArcMap です。
- Windows Vista および Windows 7 では、この場所は <インストール ドライブ>:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\ESRI\Desktop10.1\ArcMap です。