パンシャープン ラスタ データセットの作成(Create Pan-sharpened Raster Dataset) (データ管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

高解像度パンクロマティック ラスタ データセットを低解像度マルチバンド ラスタ データセットと融合し、パンクロマティック ラスタの解像度で RGB(赤 - 緑 - 青)ラスタを作成します。

パンシャープンの詳細

使用法

構文

CreatePansharpenedRasterDataset_management (in_raster, red_channel, green_channel, blue_channel, {infrared_channel}, out_raster_dataset, in_panchromatic_image, pansharpening_type, {red_weight}, {green_weight}, {blue_weight}, {infrared_weight}, {sensor})
パラメータ説明データ タイプ
in_raster

パンシャープンを実行する入力ラスタ データセット。

通常は、低解像度マルチバンド ラスタ データセットになります。

Mosaic Dataset; Mosaic Layer; Raster Dataset; Raster Layer
red_channel

赤色のカラー チャンネルで表示したい入力ラスタ バンド。

Long
green_channel

緑色のカラー チャンネルで表示したい入力ラスタ バンド。

Long
blue_channel

青色のカラー チャンネルで表示したい入力ラスタ バンド。

Long
infrared_channel
(オプション)

入力赤外線ラスタ バンド。赤外線バンドが存在しないラスタ データセットもあります。

Long
out_raster_dataset

出力ラスタ データセット。

ラスタ データセットをファイル形式で格納する場合は、ファイル拡張子を指定する必要があります。

  • *.bil(Esri BIL)
  • *.bip(Esri BIP)
  • *.bmp(BMP)
  • *.bsq(Esri BSQ)
  • *.dat(ENVI DAT)
  • *.gif(GIF)
  • *.img(ERDAS IMAGINE)
  • *.jpg(JPEG)
  • *.jp2(JPEG 2000)
  • *.png(PNG)
  • *.tif(TIFF)
  • 拡張子なし(Esri GRID)

ジオデータベースにラスタ データセットを格納する場合、ラスタ データセットの名前にファイル拡張子は付けません。

ラスタ データセットを JPEG ファイル、JPEG 2000 ファイル、TIFF ファイル、またはジオデータベースに格納するときに、圧縮タイプと圧縮品質を指定できます。

Raster Dataset
in_panchromatic_image

パンクロマティック ラスタ データセット。通常は、高解像度グレースケール イメージになります。

Raster Layer
pansharpening_type

パンシャープン手法:

  • [IHS]明度、色相、彩度の色空間がデータ融合に使用されます。
  • BROVEYスペクトル モデリングをベースとする Brovey アルゴリズムがデータ融合に使用されます。
  • Esriスペクトル モデリングをベースとする Esri アルゴリズムがデータ融合に使用されます。
  • SIMPLE_MEAN赤、緑、青の値とパンクロマティック ピクセル値を平均した値が使用されます。
  • Gram-SchmidtGram-Schmidt スペクトル シャープン アルゴリズムを使用して、マルチスペクトル データを鮮明にします。

注意: ArcGIS 10.0 リリースでは、従来の「Simple Mean」キーワード オプションが「SIMPLE_MEAN」に置き換えられました。旧バージョンのスクリプトとモデルでは古いキーワードをまだ使用できますが、分かりやすくするために、スクリプトを新しいキーワードに更新することを推奨します。

String
red_weight
(オプション)

赤バンドのウェイト値。

Double
green_weight
(オプション)

緑バンドのウェイト値。

Double
blue_weight
(オプション)

青バンドのウェイト値。

Double
infrared_weight
(オプション)

赤外線バンドのウェイト値。このパラメータは、赤外バンドが存在し、赤外オプションを使用している場合に限って有効です。

Double
sensor
[sensor,...]
(オプション)

Gram-Schmidt パンシャープン手法を選択した場合、マルチバンド ラスタ入力のセンサも指定できます。センサ タイプを選択すると、適切なバンド ウェイトが設定されます。

  • UNKNOWN不明またはリストされていないセンサ。
  • GeoEye-1GeoEye-1 および OrbView-3 衛星センサ。
  • IKONOSIKONOS 衛星センサ。
  • KOMPSAT-2KOMPSAT-2 衛星センサ。
  • Landsat 1-5 MSSLandsat MSS 衛星センサ。
  • Landsat 7 ETM+Landsat 7 衛星センサ。
  • QuickBirdQuickBird 衛星センサ。
  • SPOT 5SPOT 5 衛星センサ。
  • UltraCamUltraCam 航空機センサ。
  • WorldView-2WorldView-2 衛星センサ。
String

コードのサンプル

CreatePansharpenedRasterDataset(パンシャープン ラスタ データセットの作成)の例 1(Python ウィンドウ)

CreatePansharpenedRasterDataset(パンシャープン ラスタ データセットの作成)ツールの Python サンプルを次に示します。

import arcpy
arcpy.CreatePansharpenedRasterDataset_management(
     "c:/data/rgbn.tif","3","2","1","4", "c:/data/outpan.tif",
     "c:/data/in_pan.img","Gram-Schmidt","","","","","QuickBird")
CreatePansharpenedRasterDataset(パンシャープン ラスタ データセットの作成)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

CreatePansharpenedRasterDataset(パンシャープン ラスタ データセットの作成)ツールの Python スクリプトのサンプルを次に示します。

#3 Band RGB Pansharpen with Brovey algorithm

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/workspace"
    
arcpy.CreatePansharpenedRasterDataset_management(
     "rgb.img","3","2","1","1", "output\\rgb_pan.img","pan.img","Brovey")

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ○
ArcGIS for Desktop Standard: ○
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
7/28/2014